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原油価格が続落、ホルムズ海峡の緊張緩和期待と米在庫増が重し

Summary
原油価格は続落。イランとオマーンがホルムズ海峡の航路で合意したとの報道で供給懸念が和らいだほか、予想外の米原油在庫増が需要鈍化を示唆した。
原油価格は木曜日の取引で下落し、週初からの下げ幅を拡大した。イランとオマーンがホルムズ海峡の航行に関して合意に達したとの見方から供給懸念が後退したことや、米国の原油在庫が予想外に増加したことが価格の重しとなった。
指標となるブレント原油先物10月限は0.2%安の1バレル=79.28ドル、ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物は0.4%安の74.90ドルで推移した。両指標とも、週間では10%を超える下落となるペースで取引されている。
ホルムズ海峡の緊張緩和期待
イランがオマーンとの間で、ホルムズ海峡を通る新たな航路の座標について合意に達したと発表したことで、市場心理は改善した。ホルムズ海峡は世界の石油・液化天然ガス(LNG)取引の約5分の1を占める重要な海上交通路であり、この進展は供給途絶リスクをいくらか緩和させるものと受け止められている。
しかし、この合意は海峡の完全な再開を意味するものではなく、通行料や貨物検査、安全保障に関する交渉は依然として未解決であるため、トレーダーは慎重な姿勢を崩していない。アナリストは、交渉の難航や合意の完全な履行を巡る不確実性を背景に、地政学的リスクプレミアムが完全に払拭されたわけではないと指摘している。
米在庫増が需要懸念を誘発
Ad価格をさらに押し下げたのは、米政府が発表した週間石油在庫統計だ。市場予想が150万バレルの取り崩しだったのに対し、原油在庫は予想に反して約250万バレル増加した。これは短期的な需要の軟化を示唆する内容と見なされている。
また、WTI原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫も増加しており、これも価格への下押し圧力となった。
残存する地政学的リスク
ホルムズ海峡を巡る楽観的な見方の一方で、世界のエネルギー供給に対するリスクは依然として根強い。紅海でのフーシ派による船舶攻撃や、ロシア・ウクライナ間の海上貿易に影響を及ぼす戦闘、カザフスタンの主要な輸出ルートの混乱などが続いており、地政学的な不確実性は依然として市場の懸念材料となっている。