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中東の供給懸念で原油価格は4日続伸、米・イラン衝突激化

Summary
米国とイランの軍事衝突激化や、サウジアラビア関連船舶を標的とした海上封鎖の脅威を受け、原油価格は4営業日続伸した。供給不安の高まりが、予想外の米在庫増を上回る材料となっている。
中東における地政学的リスクの高まりを背景に、原油価格は4営業日続伸した。米国とイランの軍事衝突が激化していることに加え、サウジアラビアの原油輸出に影響を及ぼしかねない海上封鎖の脅威が浮上し、供給懸念が強まっている。
米国東部時間20時43分(日本時間水曜午前9時43分)時点で、9月物のブレント原油先物は0.6%高の1バレル=91.55ドル、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物は0.4%高の84.69ドルで取引されている。両指標とも6月半ば以来の高値圏で推移している。
地政学リスクが供給網を脅かす
Investing.comによると、米軍は火曜日、イランの軍事目標に対し11夜連続となる攻撃を開始したと発表。ミサイルやドローンの発射拠点、指揮統制施設などを標的としており、米国はイランへの軍事的圧力を強めている。一方、イランもバーレーンやクウェート、ヨルダンなど域内の米軍拠点への報復攻撃を継続している。
さらに、イランの支援を受けるイエメンの武装組織フーシ派が、紅海でサウジアラビアに関連する船舶を対象とした海上封鎖を示唆したことで、市場の懸念は一層高まっている。これにより一部の石油タンカーが航路変更を余儀なくされており、世界最大級の産油国であるサウジアラビアからの輸出が滞るリスクが意識されている。この動きは、既に世界の石油輸送の要衝であるホルムズ海峡周辺での緊張で混乱が生じている海上交通に、さらなる不確実性をもたらしている。
Ad予想外の米在庫増も影響は限定的
一方で、米国石油協会(API)が火曜日に発表した週間在庫統計では、米国の原油在庫が先週、260.3万バレル増加したことが明らかになった。市場では150万バレルの減少が予想されており、2週間ぶりの積み増しとなったこの結果は予想外だった。
市場参加者は、水曜日に米エネルギー情報局(EIA)が発表する公式在庫統計に注目している。地政学的リスクによる供給懸念が、需要サイドの弱さを示唆する可能性のある在庫増のデータを上回るかどうかが焦点となる。