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NVIDIA CEO、次世代AIチップ「Vera Rubin」の生産開始を明言 遅延報道を否定

Summary
NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、次世代AIアクセラレーター「Vera Rubin」の生産遅延に関する報道を否定し、既に生産段階にあると明言した。同氏はまた、中国向けのH200チップ出荷がまだ本格化していないことにも言及した。
NVIDIAのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、次世代AIアクセラレーターシステム「Vera Rubin」が製造上の問題に直面しているとの報道を明確に否定した。ブルームバーグによると、同氏は東京で開催された開発者向けイベントで「Vera Rubinはすでに生産に入っている。大規模な生産が控えている」と述べた。
CEOが遅延報道を否定
今回のフアン氏の発言は、調査会社SemiAnalysisが今月報じた内容に直接反論するものだ。同社は、Vera RubinのAIサーバーラックシステムにおいて、電子モジュールを接続する特殊な回路基板の製造が難航し、開発が遅延していると主張していた。
NVIDIAの製品サイクルは同社の高い評価額に織り込まれており、Vera Rubinの投入に遅れが生じれば、AMDの「MI350」や「MI400」といった競合製品との競争が激化する可能性がある。そのため、CEO自らが遅延を否定したことは、投資家にとって極めて重要な意味を持つ。
市場への影響と背景
フアン氏が発言した東京という場所も象徴的だ。ブルームバーグによれば、日本政府は国内のAI分野への民間投資を促すため、大規模な支出計画を発表している。人口減少に直面する日本では、製造業におけるロボティクスや工場自動化の導入が急務となっており、NVIDIAにとって日本は戦略的に重要な市場と位置づけられている。
AdSemiAnalysisはNVIDIAのサプライチェーン分析で定評があるため、同社のレポートは市場で注目されていた。フアン氏による直接的な否定は、この懸念を払拭する狙いがあるとみられる。しかし、同氏から具体的な出荷時期や生産規模は示されなかったため、大手クラウド事業者などが実際に製品を受領したと公表するまで、市場の議論は続くと考えられる。
中国向けH200チップの現状
フアン氏はまた、米国の輸出規制緩和後に注目が集まっている中国向けの「H200」チップの出荷状況についても言及した。ブルームバーグが報じたところによると、同氏は記者団に対し「まだ本格的な出荷はほとんど開始していない」と述べた。
H200はBlackwellアーキテクチャが登場するまで市場で最も強力なAIアクセラレーターであり、中国の顧客への供給はNVIDIAにとって大きな収益機会となり得る。輸出規制前、中国は同社のデータセンター収益の大きな部分を占めていた。今後、中国向け出荷がどの程度のペースで拡大するかが、同社の業績を占う上で重要な焦点となる。