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ノバルティス株が急落、心血管疾患治療薬の第3相治験が目標未達

スイスの製薬大手ノバルティス(Novartis AG)の株価が7日の取引で3.5%の大幅下落を記録した。アイオニス・ファーマシューティカルズ(Ionis Pharmaceuticals)と共同で開発を進めてきた次世代心血管疾患治療薬候補「pelacarsen」の第3相臨床試験(Lp(a)HORIZON)が、主要な目標を達成できなかったと発表したことが売り材料となった。
治験失敗で期待剥落
ノバルティスの発表によると、本治験は心血管死、心筋梗塞、脳卒中などを含む「主要心血管イベント(MACE)」の発生率をプラセボ(偽薬)と比較して低減させるという主要評価項目を達成できなかった。
一方で、pelacarsenは血中のリポタンパク質(a)濃度を低下させることには成功した。しかし、この生物学的な効果が臨床的な成果、すなわち患者の予後改善に結びつかなかったことで、同薬に対する投資家の期待が大きく剥落する結果となった。
市場の反応と株価への影響
ノバルティス株への売り圧力は、治験結果の兆候が伝わった9月4日の取引から既に始まっていた。同社の米国預託株式(ADR)が時間外取引で大きく下落しており、7日のスイス市場開場前に発表された公式のトップラインデータが失敗を裏付けたことで、売りが加速した。
Adこの日の下落により、ノバルティスの株価は一時、当日の安値に近い125.02スイスフランまで下落。数日前に付けた52週高値の132.68スイスフランから大きく値を下げた。同社はスイス市場指数(SMI)の主要構成銘柄であり、この日のSMIが約1.2%下落する主な要因となった。
複合的な下落要因
当日はノバルティスの治験結果に加え、市場全体に慎重なムードが広がっていた。地政学的緊張を背景とした原油価格の上昇や、週内に見込まれる欧州中央銀行(ECB)の利上げへの警戒感が、欧州株式市場の重しとなった。汎欧州STOXX 600指数も0.1%下落した。
また、米国市場がレイバーデーの祝日で休場だったため、市場全体の流動性が低下し、欧州市場での価格変動が増幅されやすい地合いだったことも、ノバルティス株の下落に拍車をかけたとみられる。