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ネメチェック株が急伸、HCSS買収を反映した新業績見通しを好感

Summary
ドイツのソフトウェア大手ネメチェックが、過去最大規模の買収案件であるHCSS社の貢献を織り込んだ2026年の業績見通しを発表し、株価が大幅に上昇した。既存事業の力強い成長見通しが維持されたことも、投資家心理を支えた。
ドイツのソフトウェア大手ネメチェックの株価が4.3%上昇し、62.55ユーロに達した。同社が新たに買収したHCSS社の業績寄与を織り込んだ2026年の拡大財務見通しを発表したことが、市場で好感された。
HCSS買収を織り込んだ新ガイダンス
ネメチェックは、2026年の為替変動の影響を除いた実質的な売上高成長率について、既存事業で14%から15%になるとの見通しを再確認した。また、EBITDAマージンも32%から33%の範囲を維持し、買収関連の一時費用を除けば目標範囲の上限に達する見込みだとしている。
同社史上最大となる約24億ドル規模のHCSS社の買収は、2026年7月1日から連結対象となる。この買収により、2026年の為替調整後売上高成長率はさらに約600ベーシスポイント(6パーセントポイント)上乗せされる見通し。一方で、統合費用によりEBITDAマージンは約1.5パーセンテージポイント希薄化する見込みだ。
複数の好材料が株価を後押し
今回の株価上昇は、複数の追い風が重なった結果でもある。まず、同業の独ソフトウェア大手SAPが好調な第2四半期決算を発表し、クラウド収益が22%増となるなど、セクター全体のセンチメントを押し上げた。
Adまた、月曜日に公表された議決権保有通知で、GVN Familienstiftungの保有比率が10%の基準を超えたことが判明し、市場にポジティブなシグナルとして受け止められた。さらに、エネルギー価格の下落などを背景にドイツ株価指数(DAX)が続伸するなど、良好な市場環境も株価を支えた。
市場の反応と今後の焦点
アナリストの評価は分かれており、JPモルガンは「オーバーウエート」の評価で目標株価を110ユーロとする一方、UBSは「売り」評価で目標株価を53ユーロとしている。市場コンセンサスは85ユーロ近辺となっている。
投資家は、企業固有のガイダンス更新、戦略的な大型買収、セクター全体の好材料、そして良好なマクロ経済環境といった複合的な要因を評価している。市場の関心は、数日後に発表が予定されている完全な第2四半期決算報告に移っている。