Story
ロシア株式市場は指数横ばい、個別ではVTB銀が史上最安値

Summary
モスクワ市場のMOEXロシア指数は横ばいで引けたが、値下がり銘柄が全体の過半を占めた。金大手のポリウスが5年ぶり安値、VTB銀行が史上最安値を更新するなど、市場の地合いは悪化した。
Text size
Background
モスクワ証券取引所の取引が終了し、主要株価指数であるMOEXロシア指数は前日比変わらずの0.00%で引けた。しかし、値下がり銘柄数が値上がりを大幅に上回り、一部の主要銘柄が数年ぶりの安値を更新するなど、市場の地合いは軟調だった。
市場概況
当日のモスクワ市場では、MOEXロシア指数が0.00%と横ばいで取引を終えたものの、個別銘柄を見ると値下がりが157銘柄だったのに対し、値上がりは69銘柄にとどまった。この内訳は、指数構成銘柄の一部の上昇が全体を支えた一方で、市場全体としては売りが優勢だったことを示唆している。
MOEXロシア指数オプションのインプライド・ボラティリティ(予想変動率)を測るロシア・ボラティリティ指数(RVI)は46.01と、6カ月ぶりの高水準にあり、投資家の不安心理の高まりを反映している。
値動きが目立った銘柄
この日の市場では、個別銘柄で明暗が分かれた。特に下落が目立ったのは以下の銘柄である。
Ad- 金大手のポリウス (MCX:PLZL) は4.92%安となり、5年ぶりの安値を記録した。
- コングロマリットのAFKシステマ (MCX:AFKS) は1.84%下落し、こちらも5年ぶりの安値水準となった。
- VTB銀行 (MCX:VTBR) は0.96%安で、史上最安値を更新した。
一方で、モスクワ信用銀行 (MCX:CBOM) が2.35%高、石油会社のタトネフチ (MCX:TATN) が0.56%高となるなど、一部の銘柄は堅調に推移した。
コモディティ・為替市場
関連市場では、コモディティ価格が下落した。8月渡しの金先物は0.65%安、8月渡しのWTI原油先物は0.93%安となった。
為替市場ではロシアルーブルが下落。対米ドルで1.10%安の1ドル=77.00ルーブル、対ユーロでは0.95%安の1ユーロ=87.88ルーブルとなった。主要通貨に対する米ドルの強弱を示すドル指数先物は0.07%上昇した。