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ミシガン州でサイクロスポーラ症が大規模発生、タコベル供給元が関連か

Summary
ミシガン州で寄生虫症であるサイクロスポーラ症の感染者が8,100人を超え、公衆衛生当局が対応に追われている。米食品医薬品局(FDA)は、ヤム・ブランズ傘下のタコベルにレタスを供給するテイラー・ファームズ社を感染源の一つとして特定した。
米ミシガン州で、激しい下痢などを引き起こす寄生虫症「サイクロスポーラ症」の大規模な集団発生が報告され、感染者は8,100人を超えた。ロイター通信によると、州の公衆衛生当局は連邦政府の予算削減による人員不足の中、対応に苦慮している。
集団発生の概要と企業への影響
米疾病対策センター(CDC)は7月14日にサイクロスポーラ症に関する警告を発表したが、その2週間前にはミシガン州が異例の規模での発生を警告していた。7月17日、米食品医薬品局(FDA)は、この集団発生がファストフード大手ヤム・ブランズ (YUM) 傘下のタコベルで提供されたアイスバーグレタスに関連していると発表。供給元はメキシコ中部に事業所を持つ非公開企業のテイラー・ファームズ社とされている。
この発表を受け、タコベルは全国的にテイラー・ファームズ社からのアイスバーグレタスの使用を中止。テイラー・ファームズ社もメキシコ中部から調達したレタスを市場から撤去した。CDCによると、全米では検査で確認された症例が4,173件、未確認の症例は7,400件以上に上る。
州の対応能力に懸念、予算削減が影響
ミシガン州の対応能力は、連邦政府による資金削減が影響し、逼迫していると関係者は指摘する。報道によると、2025年にトランプ前政権が新型コロナウイルス対策関連の補助金約120億ドルを打ち切ったことで、ミシガン州では感染症担当者が23人、郡の保健担当者が123人削減されたという。
Adミシガン州の主席医務官であるナターシャ・バグダサリアン博士は、「C型肝炎対策や銃暴力防止に取り組むインターンなど、他の分野から数十人のスタッフを動員せざるを得なかった」と現状を語る。各郡の保健当局も、限られた人員で急増する症例の調査に追われ、ボランティアを動員する地域も出ている。
感染源の特定は難航
サイクロスポーラ症の原因となる原虫は高度な検査手法での追跡が困難なため、調査は主に聞き取りに依存する。しかし、ミシガン州の調査では単一のファストフードチェーンを感染源として特定できておらず、バグダサリアン博士によると、患者の約12%はレタスの摂取やファストフード店の利用との明確な関連が見られないという。
一部の郡当局者からは、連邦機関からの情報伝達に遅れがあるとの声も上がっている。通常、大規模な集団発生時にはCDCが主導して州間の情報連携を調整するが、今回は十分な連携が取れていないとの指摘もある。これに対し、米保健福祉省(HHS)の報道官は、CDCがFDAや各州当局と毎日会議を開き、情報共有を行っていると説明している。