Story
ライオンズゲート・スタジオに買収の動き、仏ボロレやバニジェイが関心か=関係者筋

Summary
映画『ハンガー・ゲーム』シリーズで知られるライオンズゲート・スタジオが身売りを検討しており、フランスのメディア大手ボロレ・グループなどが買収に関心を示していることが関係者の話で明らかになった。メディア業界の再編が加速する中での動きとなる。
映画『ハンガー・ゲーム』や『ジョン・ウィック』シリーズを手掛けるエンターテインメント企業、ライオンズゲート・スタジオが身売りを検討しており、フランスのボロレ・グループなどが買収に関心を示している。メディア業界で再編の動きが加速する中、同社の動向が注目されている。
買収提案の背景
事情に詳しい複数の関係者によると、時価総額が約38億ドルに上るライオンズゲートは、投資銀行と協力して外部からの打診を評価しているという。ただし、これらの協議は非公開であり、最終的に合意に至らず独立を維持する可能性もあると関係者は指摘している。
買収への関心は、欧州のメディア企業が世界的なストリーミング大手に対抗するため、事業規模の拡大や人気の高い知的財産の確保を急いでいるという業界全体の大きな流れを反映している。ボロレ・グループは、支配株主となっている有料テレビ局Canal+のコンテンツ制作能力を強化する狙いがあるとみられる。
候補企業と交渉の課題
Ad買収候補には、リアリティ番組『サバイバー』などを手掛けるテレビ制作会社バニジェイ・グループも含まれていると、関係者のうち2人が語った。しかし、バニジェイは今年完了したAll3Mediaとの合併後の統合プロセスに注力しているため、具体的な買収提案には時間がかかる可能性があるという。
交渉の最大の障壁は、株主が求める評価額の高さにあるとみられる。LSEGのデータによると、ライオンズゲートの株価は予想税引き前利益の26倍で取引されており、同業他社に比べて割高な水準となっている。過去にも価格への期待が原因で、関心を示した企業が交渉から撤退した経緯があると関係者は付け加えた。
ライオンズゲートの資産価値
ライオンズゲートは、『トワイライト・サーガ』シリーズや、最近では世界興行収入10億ドル以上を記録したマイケル・ジャクソンの伝記映画『マイケル』など、豊富な映画・テレビシリーズのライブラリを保有している。こうした強力な知的財産ポートフォリオが、買収企業にとって大きな魅力となっている。