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JERA、米国上場を検討か 海外展開加速で=関係者

日本最大の発電事業者であるJERAが、海外展開の加速と資金調達の選択肢を広げるため、米国での株式上場の可能性について予備調査を開始したことが、事情に詳しい複数の関係者の話で明らかになった。同社は従来、東京証券取引所への上場を最有力候補としてきたが、グローバルな事業拡大に伴い、海外投資家との関係強化を模索している。
海外事業拡大に向けた布石
関係者によると、JERAは現在、米国の市場環境、投資家需要、規制要件などについて初期段階の調査を進めている。上場の具体的な時期やストラクチャー、企業価値評価などについては未定だという。
JERAは、2024年度から2035年度にかけて5兆円を投資し、同年度までに純利益を3500億円(2025年度目標は1836億円)に引き上げる計画を掲げている。特に、世界最大の液化天然ガス(LNG)購入者として、米国での上流投資や燃料調達を強化しており、海外事業の重要性が増している。ロイター通信が最初にこの米国上場の検討を報じた。
米国上場のメリットと背景
Ad米国市場での上場は、大規模なエネルギープロジェクトや国際的なM&A(合併・買収)に必要な資金をより円滑に調達できる可能性がある。また、グローバルな投資家層に対する知名度向上や、株式交換による買収案件での柔軟性確保といったメリットも期待される。
JERAの親会社である東京電力ホールディングスと中部電力はコメントの要請に応じず、JERA自身もコメントを控えている。しかし、ある関係者は、海外の機関投資家からのエンゲージメントに対する要求が高まっていることが、今回の検討を後押しした一因だと指摘している。
近年、事業のグローバル化に伴い、米国資本市場を活用して投資家層の拡大を図る日本企業が増えている。ソフトバンクグループ傘下のPayPayはナスダック市場に上場し、半導体大手のキオクシアも米国預託株式の上場を準備していると報じられている。