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IBM株、第2四半期決算は予想下回るも上昇 事前の警告で悪材料織り込み済みか

米IBMが発表した第2四半期決算は、売上高と1株当たり利益(EPS)がアナリスト予想に届かなかった。しかし、同社が先週に業績警告を出していたことで市場の期待値が下がっており、発表後の株価は3%上昇した。
第2四半期決算の詳細
同社の発表によると、第2四半期の業績は以下の通りとなった。
- 調整後EPS: 2.93ドル(アナリスト予想コンセンサス:3.01ドル)
- 売上高: 172億ドル(予想:179億ドル)、前年同期比1%増
部門別では、ソフトウェア部門の売上高が78億ドル(前年同期比5%増)と堅調で、特にハイブリッドクラウド(Red Hat)が11%増、データ部門が19%増と成長を牽引した。一方、コンサルティング部門は53億ドルで横ばい、インフラストラクチャー部門は38億ドル(同7%減)と不振だった。インフラ部門の落ち込みは、IBM Zの売上が42%減少したことが主因だという。
通期見通しは下方修正
AdIBMは2026年通期の売上高成長率(恒常為替レートベース)の見通しを、従来の「5%超」から4%~5%へと引き下げた。中間値の4.5%は、これまでの期待を下回る水準となる。
一方で、フリーキャッシュフローについては、前年比で約10億ドル増加するとの見通しを維持した。ジェームズ・カバノー上級副社長兼CFOは、「第2四半期後半に売上高の逆風に直面したが、生産性の向上、ポートフォリオの強化、フリーキャッシュフローの創出といった事業のファンダメンタルズに注力し続けた」とコメントしている。
市場の反応と背景
決算内容が予想を下回り、通期見通しも下方修正されたにもかかわらず株価が上昇したのは、先週の時点で同社が業績警告を発していたためだ。これにより、投資家はすでに悪いニュースを織り込んでおり、決算発表が「悪材料出尽くし」と受け止められた形だ。
アービンド・クリシュナ会長兼CEOは、「IBMの戦略とポートフォリオ、そして今後の成長機会を捉える能力に自信を持っている」と述べ、通期での税引前利益率の改善を見込んでいることを改めて強調した。売上成長の鈍化が見込まれる中でも、収益性とキャッシュ創出能力を維持する姿勢が示されたことが、投資家の安心感につながった可能性がある。