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GSR、ケイマン諸島で2法人を登録 トークン化証券市場の拡大を見据え

暗号資産のキャピタルマーケット・パートナーであるGSRは、ケイマン諸島で新たに2法人を登録し、規制下での事業基盤を拡大した。この動きは、伝統的な金融市場がオンチェーンへと移行する中で、トークン化証券などの分野で機関投資家向けサービスを強化する戦略の一環である。
登録の概要と目的
今回、ケイマン諸島金融庁(CIMA)の証券投資事業法(SIBA)に基づき登録されたのは、「GSR Markets Cayman Limited」と「GSR Capital (Cayman) Limited」の2社である。
- GSR Markets Cayman Limitedは、証券のディーリングおよび取引斡旋業務の認可を取得。これにより、伝統的金融とオンチェーン市場を横断する取引、流動性供給、執行サービスの提供能力が拡大する。
- GSR Capital (Cayman) Limitedは、資産運用事業の認可を取得し、GSRのケイマン諸島における資産運用ビジネスの投資マネージャーとして機能する。
GSRは、この登録が伝統的資本市場とオンチェーン資本市場を繋ぐという同社の戦略における新たな一歩であると説明している。
市場への影響と戦略的背景
AdGSRは、株式などの伝統的資産がブロックチェーン基盤上でトークン化される動きが、金融業界に大きな機会をもたらすと見ている。同社のCEOであるシン・ソン氏は、「トークン化証券は、我々の業界がこれまで見てきた中で最大の取引機会の一つになる可能性がある」と述べた。
ソン氏はさらに、GSRの内部予測として、トークン化証券の年間総取引高が3年以内に20兆ドルから50兆ドルに達する可能性があるとの見解を示した。同社はこれを新たな中核市場と位置づけ、市場の発展に合わせてインフラと規制対応能力を構築している。
グローバルな規制対応の強化
今回のケイマン諸島での登録は、GSRがグローバルに進める規制準拠体制の強化の一環である。同社は今年6月、米国証券取引委員会(SEC)登録のブローカー・ディーラーを買収完了し、「GSR Securities, LLC」としてデジタル資産市場における発行体やファンドマネージャーの資金調達を支援している。
GSRの最高法務・戦略責任者であるジョシュア・リーズマン氏は、「伝統的資本市場とデジタル資本市場の区別は、時とともに意味をなさなくなると考えている」とコメント。同社は、証券が双方のプラットフォームにまたがって存在するようになる未来を見据え、両市場間の流動性を繋ぐ能力を構築している。