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米小売売上高の予想外の減少を受け金価格が上昇、9月の利上げ観測が後退

Summary
7月の米小売売上高が予想に反して減少したことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利上げを見送るとの観測が強まり、金価格が上昇した。
米国の7月の小売売上高が予想外に減少したことを受け、金価格が上昇した。この経済指標は、米連邦準備制度理事会(FRB)が来月の会合で利上げを見送るとの市場の観測をさらに強固なものにしている。
予想外の経済指標が利上げ観測を後退
金曜日に発表された経済データは、米国の個人消費の勢いが鈍化している可能性を示唆した。これを受け、金融市場ではFRBが9月に金利を据え置くとの見方が優勢となり、Investing.comが報じたところによると、その確率は3分の2を超えて織り込まれている。
この市場心理の変化を背景に、金現物価格は0.9%上昇し、金先物も0.6%高となった。金利の付かない資産である金は、金利が低下または据え置かれる局面では、保有することの機会費用が下がるため、投資妙味が増す傾向にある。
市場の注目点と今後の見通し
今週初めに発表されたインフレ関連の指標も、7月の物価上昇圧力が比較的穏やかであったことを示しており、労働市場の軟化の兆候と合わせて、FRBが利上げを一時停止するとの見方を後押ししている。
Ad市場の次の注目点は、今後発表される雇用関連データと、今月下旬に開催されるジャクソンホール経済シンポジウムでのFRB議長の講演に移っている。これらの材料が、FRBの金融政策の方向性を占う上で重要な手掛かりとなる。
テクニカル要因と地政学的リスク
一方で、専門家からは短期的な過熱感を指摘する声も上がっている。ANZ銀行のアナリストは、金価格が重要なテクニカル指標である100日移動平均線を上抜けた後、利益確定の売りが出ていると指摘した。
また、中東情勢を巡る不確実性も、依然としてインフレ見通しに影響を与えるリスク要因となっている。ホルムズ海峡の航行を巡る緊張が高まれば、原油価格が上昇し、インフレ懸念が再燃する可能性がある。そうなれば、FRBが金融引き締めを再開するとの観測が強まり、金価格の上値を抑える要因となり得る。