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金価格、4400ドルに迫る ホルムズ海峡の緊張と米CPI発表が焦点

Summary
ホルムズ海峡を巡る地政学的リスクの高まりと、米国の重要インフレ指標の発表を前に、金価格が上昇し1オンス4400ドルに迫った。市場は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の行方を注視している。
水曜日の取引で金価格は上昇し、1オンス4,400ドルに迫る水準で推移した。ホルムズ海峡を巡る地政学的リスクが原油価格を押し上げていることや、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の方向性を占う消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることが背景にある。
ホルムズ海峡の緊張がインフレ懸念を誘発
ホルムズ海峡の再開を巡る米国とイランの交渉の先行き不透明感が、安全資産である金への需要を支えている。Investing.comによると、米国東部時間22時12分時点で、金現物(XAU/USD)は0.7%高の1オンス4,398.92ドル、金先物(GC)は0.4%高の4,458.62ドルで取引された。
イランは米国の制裁解除などを要求し、海峡閉鎖を継続する姿勢を崩していないが、パキスタンの国防相が両国間の合意が近いと示唆するなど、情報は錯綜している。同海域では船舶への攻撃も報告されており、地政学的リスクの高まりがエネルギー市場の不安定化を招いている。
原油価格の上昇はインフレを加速させる可能性がある。これは、FRBがインフレ抑制のために高金利政策を長期化させる要因となり得り、利息を生まない金を保有する機会費用を高めるため、金市場にとっては圧迫材料ともなり得る。
市場の焦点は米CPIとFRBの動向
Ad投資家の注目は、水曜日に発表される米国の消費者物価指数(CPI)と、木曜日の生産者物価指数(PPI)に集まっている。これらのインフレ指標が市場予想を下回れば、FRBへの利上げ圧力が後退する可能性がある一方、予想を上回る結果となれば、追加利上げ観測が再燃する可能性がある。
金利スワップ市場では、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25ポイント利上げの確率は現在50%程度と織り込まれており、市場はCPIの発表を前に積極的なポジション構築を控えている模様だ。
中国の旺盛な需要とテクニカル水準
需給面では、中国人民銀行(中央銀行)が7月に21カ月連続で金準備を積み増したことが相場を下支えしている。同行は7月に約64万トロイオンスを追加し、総保有量は7,608万オンスに達したと報告されている。
IGのシニア市場アナリスト、トニー・シカモア氏は、金価格は現在、下降トレンドラインである4,460ドル付近に抵抗線(レジスタンス)があると指摘。さらに、200日移動平均線が位置する4,495ドルも上値の目処となる。同氏は、これらの水準を明確に上抜ければ、5,000ドルに向けた本格的な回復への道が開かれる可能性があると分析している。