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スマートグラス巡り仏当局が捜査強化、プライバシー懸念が世界で拡大

Summary
フランスの検察当局がスマートグラスを利用したセクハラ疑惑で刑事捜査を開始。世界的なプライバシーや監視への懸念が高まる中、規制当局や企業も対応を迫られている。
フランスの検察当局が、スマートグラスを使用した性的いやがらせ(セクシャルハラスメント)の疑いで刑事捜査を開始したことが明らかになった。同国のデータ保護当局にも企業からの苦情が寄せられており、カメラ付きウェアラブル端末がもたらす社会的な影響に対し、世界的に監視の目が強まっている。
フランス当局、捜査と監視を強化
パリ検察はロイター通信に対し、スマートグラスを用いて街中の女性を無断で撮影し、その動画をオンラインに投稿するSNS上のトレンドに関連したセクハラ被害の訴えを受け、少なくとも1件の刑事捜査を開始したと認めた。検察は使用されたデバイスのブランドを特定していないが、サイバー犯罪ユニットが2週間前にデバイスをテストし、潜在的な犯罪利用について分析したという。
また、フランスのデータ保護機関(CNIL)は、職場でのスマートグラス使用に関する苦情を10件未満受理したと発表。CNILによると、企業から職場でのスマートグラス使用を禁止できるかどうかの問い合わせも増加しており、同意なき撮影がもたらす「真の課題」を浮き彫りにしている。
市場をリードするMeta製品
現在、スマートグラス市場は米IT大手メタ(Meta)とエシロールルックスオティカ(EssilorLuxottica)が共同開発した製品が世界シェア約76%を占め、市場をリードしている。メタのAI搭載グラスは昨年700万台を販売するヒット商品となり、エシロールの最新の販売データは2026年に「指数関数的な成長」を示唆している。
Adこの成功の裏で、セクハラ、企業不正、違法な監視といった問題に対する国際的な懸念が高まっている。メタの広報担当者は「AIグラスはプライバシーを第一に設計している」とし、「今後も保護機能を強化していく」と述べた。一方、エシロールルックスオティカはコメントを控えた。
プライバシーと同意を巡る国際的な議論
スマートグラスを巡る問題はフランスに限らない。英国の一部の映画館では使用が禁止され、ドイツの消費者団体はプライバシー法を根拠にメタなどを刑事告発した。また、オーストラリア政府も政府関連の職場での使用禁止を検討している。
EUではAI法や一般データ保護規則(GDPR)が個人のデータ利用を規制しているが、 право執行は依然として課題だ。フランスの法律では、私的な場所での無断撮影には最大で禁錮1年または4万5000ユーロの罰金が科される可能性がある。しかし、デバイスのフレームにある小さなライトは撮影中であることを示すものの、権利団体は「撮影される側」に注意義務を転嫁するものだと批判している。フェミニスト団体からは「監視技術に対し、監視される側がもっと注意深くなるべきだと諭すことはできない」との声が上がっており、テクノロジー業界にさらなる不正使用防止策を求める動きが強まっている。