Story
ホルムズ海峡での船舶攻撃を受け、タンカー4隻が引き返す

Summary
ホルムズ海峡で船舶への攻撃が報告されたことを受け、少なくとも4隻の石油・ガスタンカーが同海峡の通過を断念し、引き返したことが船舶追跡データで明らかになりました。この事態は、重要な海上交通路における安全保障上の懸念を強めています。
船舶追跡データによると、重要な海上交通路であるホルムズ海峡で船舶への新たな攻撃が発生した後、少なくとも4隻の石油・ガスタンカーが同海峡の通過を断念し、引き返したことが明らかになりました。この動きは、火曜日にカタールの液化天然ガス(LNG)タンカーとサウジアラビア船籍の原油タンカーが海峡付近で損傷を受けた事件に続くものです。イランがミサイルを発射したとの報道もあり、海事当局は航行する船舶に対する脅威レベルを「深刻」に引き上げていました。
データ分析会社KplerおよびLSEGによると、カタールエナジーが管理するLNGタンカー「アル・ガリヤ」「ドゥハイル」「アル・ルワイス」の3隻は、火曜日遅くにホルムズ海峡に向かっていましたが、進路を変更しました。これら3隻はいずれも空船で、積荷のためカタールのラス・ラファン輸出施設に向かう途中でした。また、クウェート産原油を積んだインド船籍のタンカー1隻も、水曜日にホルムズ海峡手前のオマーン沖でUターンしたことが確認されています。
この地域の緊張にもかかわらず、一部の船舶は航行を続けています。2月下旬以降、ラス・ラファンから少なくとも16隻、アラブ首長国連邦(UAE)のダス島ターミナルから10隻のLNG船が海峡を通過しました。しかし、これは両輸出拠点の通常の月間輸送量に比べるとごく一部です。また、ラス・ラファン港では積荷を待つ空船の列が長くなっており、7月上旬には10隻以上に達したと報告されています。
Ad一方で、火曜日には少なくとも2隻の大型原油タンカーが海峡を無事に通過しました。日本郵船が管理する「天順」と、インドネシアの国営エネルギー会社プルタミナが管理する「プルタミナ・プライド」が、それぞれカタール産およびサウジアラビア産の原油を積んで海峡を抜けました。「プルタミナ・プライド」は、自動船舶識別装置(AIS)の信号を切って航行していたとされています。