Story
シティ:FRB会合後のドル売りでユーロは1.17を再試行する可能性

Summary
シティグループのストラテジストは、来週の米連邦準備理事会(FRB)の金融政策決定会合後に「噂で買って事実で売る」展開でドルが売られた場合、ユーロ/ドルは夏場の高値である1.17ドル付近まで上昇する可能性があると指摘した。
シティグループのストラテジストは、来週の米連邦準備理事会(FRB)の金融政策決定が「噂で買って事実で売る」展開を誘発し、米ドルが売られた場合、ユーロ/ドル相場は夏場の高値に近い1.17ドルを再び試す可能性があるとの見方を示した。ただし、地政学リスクとエネルギー市場の不確実性がドルの下値を支える要因になるとも分析している。
FOMC後のドル売りを予想
市場では、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが「ハト派的な利上げ」に踏み切るとの観測が広がっている。シティによれば、この決定が発表された後、トレーダーが利益確定のためにドルを売る動きに出る可能性があるという。
このシナリオが実現した場合、ドルには短期的な下押し圧力がかかり、ユーロ/ドルは夏場の高値である1.17ドル付近への上昇が見込まれる。
ドル安を抑制する要因
一方で、シティはドルの下落余地は限定的である可能性も指摘している。根強く残る地政学リスクのプレミアムや、魅力的な米国の実質金利水準がドルの下支え要因として機能するためだ。これらの要素は、短期的な弱気見通しとは対照的に、今後6〜12ヶ月の中長期的なドル相場に対しては比較的楽観的な見方をサポートしている。
Adまた、現在の複雑な地政学情勢とエネルギー市場の動向は、金利差と為替レートの伝統的な相関関係を歪めている。欧州中央銀行(ECB)がタカ派的な姿勢を強めたとしても、地政学的な懸念が続く限り、それだけではユーロの持続的な上昇を後押しするのは難しいかもしれない。
テクニカル分析:1.1575が支持線
テクニカルな観点からは、ユーロ/ドルは1.1575ドル付近に支持線が存在する。この水準は過去の反発局面での高値であり、過去1年間の主要な取引レンジである約1.14〜1.18ドル圏内における重要なピボットポイントとして機能してきた。
シティは、ユーロ/ドルがこの1.1575ドルを上回って推移する限り、リスク・リワードは依然として上昇方向に傾いていると分析。FRBの決定が直近のドル買いポジションを解消する好機と市場に解釈されれば、1.17ドルに向けた動きが現実味を帯びると結論付けている。