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アービトラム(ARB)、2030年に70倍の10ドルへ=英スタンダードチャータード銀が予測

英金融大手スタンダードチャータード銀行は、イーサリアムのレイヤー2ネットワークであるArbitrum(ARB)の調査カバレッジを開始し、そのネイティブトークンであるARBの価格が2030年末までに10ドルに達するとの予測を発表した。同行のレポートによると、これは現在の約0.14ドルから約70倍の大幅な上昇を意味する。
## 伝統的金融のインフラとしての役割を評価
同行のデジタル資産調査部門グローバル責任者であるジェフ・ケンドリック氏は、Arbitrumを「伝統的金融(TradFi)のためのブロックチェーンインフラ」と位置付けている。レポートでは、伝統的な金融機関が事業をブロックチェーン上に移行するのを支援するビジネスモデルが、急成長が見込まれるトークン化資産市場の恩恵を最大限に享受する鍵になると指摘した。
スタンダードチャータード銀行は、トークン化資産の市場規模が現在の約3,400億ドルから、2028年末には4兆ドルにまで拡大すると予測している。この成長過程で、Arbitrumが重要な役割を果たすと見ている。
## 収益モデルとロビンフッドの成功事例
レポートによると、Arbitrumは現在、Baseと並ぶ主要なレイヤー2ブロックチェーンとしての地位を確立している。他のプロジェクトがArbitrumの技術スタックを利用して構築される際、Arbitrumはプロトコルの純収益から10%の手数料を継続的に徴収する収益モデルを持つ。
Adその典型例として、7月1日にArbitrumの技術スタック上で正式にローンチした「Robinhood Chain」が挙げられている。ケンドリック氏は、同チェーンが史上最速で預かり資産(TVL)を伸ばしたブロックチェーンであると評価。9月にはArbitrumに約500万ドルの手数料収入をもたらすと試算しており、これはローンチ前と比較して5倍以上の水準となる。
## 今後の見通しとリスク要因
同行は、Arbitrumがイーサリアムやソラナといったレイヤー1ブロックチェーンと経済モデルで類似性を持つにもかかわらず、市場での評価が著しく低いと分析。このバリュエーションのギャップは時間とともに是正されていくとの見方を示した。価格予測としては、2026年末に0.50ドルに達し、その後2030年の10ドルへと上昇していく道筋を描いている。
一方で、ケンドリック氏はリスク要因も指摘。トークン化の進展が予想より遅れる可能性や、他の競合チェーンとの競争激化が挙げられる。また、現時点でARBトークンに直接的な価値蓄積メカニズムがない点にも言及したが、エコシステムの成熟に伴い、将来的に買い戻し(バイバック)プログラムなどが導入される可能性を示唆した。