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欧州株は小反発、ECBの金利判断を控え市場は様子見ムード

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10日の欧州株式市場は小幅に反発して始まった。前日に約1カ月ぶりの安値まで売られた後、投資家が同日午後に予定されている欧州中央銀行(ECB)の金利判断を待つ中で、様子見ムードが広がっている。
ECB理事会を前にした市場動向
汎欧州株価指数のSTOXX 600は、取引序盤で0.1%上昇した。同指数は前日、インフレ懸念から1.4%下落し、7月下旬以来の安値で取引を終えていた。
フランクフルト、パリ、ロンドンの各市場では、慎重な取引が続いている。ブレント原油価格が1バレル=100ドル台の高値圏で推移していることから、コストプッシュ型のインフレリスクが根強く意識されている。
利上げ観測への急転回
市場の最大の注目点であるECBの政策理事会では、数週間前までの「金利据え置き」というコンセンサスが覆された。金融市場は現在、25ベーシスポイント(bp)の利上げをほぼ完全に織り込んでいる。利上げが実施されれば、ECBの中銀預金金利は2.50%に引き上げられることになる。
Adこの劇的な見通しの変化は、以下のような要因によってもたらされた。
- 中東での軍事衝突の激化と、それに伴う原油価格の高騰。
- ユーロ圏のインフレ再加速。ユーロスタットの速報値によると、消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.3%上昇し、特にエネルギー価格は14.3%の急騰を記録した。
- これらの要因が、1970年代のようなスタグフレーション(景気後退とインフレの同時進行)への懸念を再燃させている。
今後の金融政策ガイダンスに注目
25bpの利上げは既に資産価格に織り込まれているため、投資家の焦点はラガルドECB総裁の記者会見や、今後の金融政策の方向性を示すガイダンスに移っている。特に、ECBが公表する最新のスタッフ経済予測、とりわけ2027年のインフレ見通しは、今回の利上げが一時的なものか、あるいは秋以降も続く利上げサイクルの始まりなのかを判断する上で重要な手掛かりとなる。
また市場参加者は、翌日に発表される米国の消費者物価指数(CPI)にも注目している。この指標は、9月15日〜16日に開催される米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定会合にとって最後の重要な判断材料となる。