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欧州株は小動き、企業決算と中東情勢を材料視

Summary
16日の欧州株式市場は小動きで始まった。AI関連企業の好決算やM&Aの動きが下支えとなる一方、中東の地政学的リスクとエネルギー価格上昇への懸念が上値を抑えている。
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7月16日の欧州株式市場は、投資家が相次ぐ企業決算やM&Aの動きと、緊迫化する中東情勢を天秤にかける中、小動きで始まった。汎欧州株価指数のSTOXX 600は、グリニッジ標準時午前7時12分(日本時間午後4時12分)時点で0.1%安の641.95で推移している。
市場の重荷となる中東リスク
米国とイランによる新たな軍事攻撃が報じられ、中東地域での紛争拡大への懸念が市場心理を圧迫している。ロイター通信によると、この影響で北海ブレント原油価格は1バレル85ドル近辺で取引されており、エネルギー価格の上昇がインフレを再燃させることへの警戒感が広がっている。
AI関連の好決算とM&Aが交錯
一方で、個別の企業ニュースは市場を下支えしている。半導体セクターでは、世界最大のAI向け先端半導体メーカーである台湾のTSMCが第2四半期に77%の大幅増益を記録したことが、世界的に安心感をもたらした。これを受け、欧州の半導体製造装置大手ASMLの株価は2%上昇した。しかし、STマイクロエレクトロニクスやBEセミコンダクターなど他の半導体関連株は下落し、明暗が分かれた。
AdM&Aの動きも活発化している。
- スイスのエンジニアリング大手ABBは、英国のオートメーション企業Rotorkを55億ドルで買収すると発表。ABBの株価は1%下落したが、Rotorkの株価は66%も急騰した。
- 米国のUberが、ドイツのフードデリバリー企業デリバリー・ヒーローに対し、評価額約148億ドルとなる株式公開買付を開始したと発表。デリバリー・ヒーローの株価は1%下落した。
また、フランスの広告大手ピュブリシスは、AIを活用したマーケティングサービスの需要が好調で上半期の純収益が増加したことを受け、株価が1.4%上昇した。