Story
欧州株下落、STマイクロの業績見通しがハイテク株を圧迫 ネスレも急落

Text size
Background
23日の欧州株式市場は反落して取引が始まった。半導体大手STマイクロエレクトロニクスのさえない業績見通しがハイテク株の売りを誘ったほか、食品大手ネスレが急落したことが市場の重しとなっている。投資家は、この日遅くに発表される欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定を注視している。
ハイテク株とネスレが相場を圧迫
汎欧州株価指数のSTOXX 600は、グリニッジ標準時午前9時17分時点で0.5%安の643.56ポイントで推移している。
セクター別では、ハイテク株指数が0.8%下落。スイスの半導体大手STマイクロエレクトロニクスが、第3四半期の売上高見通しの中間値が市場予想をわずかに下回ったことを受け、株価が13%急落し、セクター全体を押し下げた。ハイテク株を巡っては、AI(人工知能)への投資拡大に対する将来の収益性への視線が厳しくなっているとの見方もある。
食品・飲料株指数も下げを主導した。スイスの食品大手ネスレは、通期の増収率見通しを引き上げたにもかかわらず、株価が約7%下落し、2002年7月以来最大の日中下落率を記録する勢いとなっている。
エネルギー株は逆行高、個別銘柄もまちまち
Ad一方で、相場全体とは対照的にエネルギー株指数は1.6%上昇した。米国によるイランへの新たな攻撃や、フーシ派による紅海での石油タンカー攻撃を受け、地政学的リスクの高まりからブレント原油先物が1バレル96ドルを上回ったことが背景にある。
- トタルエナジーズ: フランスの石油大手。原油高と好調な精製マージンを追い風に、過去3年近くで最高の四半期決算を発表し、株価は2.7%上昇した。
- ソイテック: フランスの半導体素材メーカー。好調な第1四半期収益を発表し、株価が24%近く急騰した。
- ストラ・エンソ: フィンランドの製紙大手。市場予想を下回る営業利益が嫌気され、株価が約11%下落した。
市場の注目はECBの政策判断へ
市場参加者は、この日遅くに発表される欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定に注目している。政策金利は据え置かれるのが大方の見方だが、その後の記者会見で示される今後の金融政策の方向性に関する手掛かりが探られることになる。