Story
エリクソン株が急落、第2四半期決算の不振と見通し悪化を嫌気

Summary
スウェーデンの通信機器大手エリクソンの株価が14日、取引開始前に発表された2026年第2四半期決算が市場予想を下回ったことを受け急落した。売上高の減少とフリーキャッシュフローの急減が嫌気された。
スウェーデンの通信機器大手エリクソンが発表した2026年第2四半期決算が市場予想を下回り、同社株は9.0%安の9.26ユーロまで急落した。売上高の減少とキャッシュフローの悪化に加え、今後の利益率に対する警告が投資家心理を圧迫した。
第2四半期決算が予想下回る
同社が取引開始前に発表した第2四半期の総売上高は、前年同期の561億スウェーデンクローナ(SEK)から約6%減の527億SEKに落ち込んだ。最大の事業部門であるネットワーク部門の不振が響き、同部門の売上高は知的財産権ライセンス収入の減少などを背景に8%減の330億SEKとなった。
特に、企業の財務健全性を示す重要な指標であるM&A(合併・買収)を除くフリーキャッシュフローは、前年同期の26億SEKからわずか4億SEKへと急減し、市場に衝撃を与えた。
業績見通しへの懸念
Adエリクソンのボリエ・エクホルム最高経営責任者(CEO)は、部品コストの上昇が「重大な逆風」になっていると認め、第3四半期については「ネットワーク展開プロジェクトの増加により、ネットワーク部門の調整後売上総利益率に一定の圧力がかかる」との見通しを示した。
今回の決算発表以前から、市場のセンチメントはすでに悪化していた。アナリストのコンセンサスは「ホールド/セル」に近く、第1四半期決算も予想を大幅に下回っていたため、投資家は同社の回復力に神経質になっていた。さらに、競合のノキアが最近JPモルガンから「買い」の評価を受けるなどアナリストの評価を引き上げており、両社の対照的な状況がエリクソン株への相対的な売り圧力となった。
市場への影響
期待外れの決算内容、フリーキャッシュフローの急減、そして将来の利益率に対する警告が重なり、エリクソン株はここ数ヶ月で最大級の日中下落率を記録した。米国のハイテク株安など、広範な市場のリスクオフ地合いも追い打ちをかけた形だ。