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マスク氏、テスラとスペースXの合併観測に含み残す 事業重複の拡大を指摘

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は22日の決算説明会で、同社と自身が率いる宇宙開発企業スペースXとの合併の可能性を否定せず、両社の事業上の重複が増加していると指摘した。この発言は、アナリストや投資家の間で長年くすぶっていた憶測を再燃させている。
決算説明会での発言
マスク氏は、テスラとスペースXの合併に関する質問に対し、「多くの面での協業からわかるように、両社の重複はますます増えている」と述べた。同氏は続けて、「決算説明会で企業の結合などについて話すことはできない。適切なプロセスを経て行われる必要がある」と語り、可能性に含みを残した。
マスク氏の発言後、テスラのブランドン・エアハート法務顧問は、スペースXを「多くの有益な取引」を行う「素晴らしいパートナー」と述べるにとどめた。
市場の反応と専門家の見方
マスク氏の発言は、市場関係者の間で合併の実現性を巡る議論を活発化させた。テスラに投資するディープウォーター・アセット・マネジメントのマネージングパートナー、ジーン・マンスター氏は、この発言を受け、両社が今後数年以内に結合する確信を深めたと述べた。同氏はSNSへの投稿で、「両社が合併する確率は、昨日なら80%と言っただろうが、今日では90%に引き上げる」との見解を示した。
スティフェルのアナリストも強気な見方を示しており、「多くの投資家はマスク氏がスペースXとテスラを統合するのは避けられないと考えている。彼らにとって問題は『もし』ではなく『いつ』かだ」と指摘している。
Ad合併のメリットと潜在的課題
アナリストらは、両社の合併が実現した場合、複数のメリットがあると指摘している。JPモルガンは今月、「両社の事業統合はすでに深いレベルにある」とし、エンジニアリング人材やAIインフラの共有、AIチップを製造する半導体工場「Terafab」の共同開発などを挙げた。
合併支持派は、以下のような利点を主張している。
- マスク氏の複雑な企業帝国の簡素化
- AI、ロボット工学、製造、エネルギー、宇宙インフラにまたがる統合企業の創出
- 両社間の技術・人材交流のさらなる円滑化
一方で、合併には大きな障壁も存在する。JPモルガンは、特に中国における規制当局の承認が「現実的なボトルネック」になる可能性を指摘。スペースXと米国政府との関係が、国家安全保障上の懸念を招く恐れがあるためだ。また、マスク氏の議決権比率がテスラよりもスペースXの方がはるかに高いことも、テスラの一般株主にとってガバナンス上の課題となる可能性がある。