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アジア通貨、中東情勢の緊迫化で軟調 安全資産のドルは1週間ぶり高値圏

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中東情勢の緊迫化を背景にリスク回避ムードが広がり、安全資産としての米ドルが選好される中、火曜日の外国為替市場でアジア通貨は総じて軟調な展開となった。米ドル指数は1週間ぶりの高値圏となる100.99近辺で推移している。
中東情勢と原油高が重し
米国とイランの対立が激化していることが、市場の主な懸念材料となっている。米中央軍はイラン関連施設への空爆を9夜連続で実施したと発表。一方、イエメンの親イラン武装組織フーシ派はサウジアラビアに対する海上封鎖を宣言し、中東からのエネルギー輸送の混乱への懸念が再燃している。
原油価格が6週間ぶりの高値圏で推移していることは、アジアの多くの石油輸入国にとって逆風となる。エネルギーコストの上昇は、貿易収支の悪化や輸入インフレを招き、海外からの資本流入を減少させるため、地域通貨の重しとなる。
主要通貨の動向
Ad- 日本円: 米国債利回りの上昇がドルを支え、ドル円相場(USD/JPY)は162.51円近辺で小動き。円は依然として数十年ぶりの安値圏にとどまっている。米10年債利回りは4.59%前後で推移している。
- 韓国ウォン: 対ドル(USD/KRW)では1,476.55ウォンへとわずかにウォン安となったが、他のアジア通貨に比べて底堅く推移した。これは、韓国政府が発表した外為市場の自由化措置への期待感が背景にある。
- ニュージーランドドル: 第2四半期の年間インフレ率が市場予想を上回る4.1%に達したことを受け、ニュージーランドドルは対米ドルで0.5%上昇した。この結果、中央銀行による9月の利上げ観測が強まっている。
- 東南アジア通貨: 原油高が圧迫要因となり、タイバーツ、インドルピー、インドネシアルピア、フィリピンペソはいずれも対ドルで下落した。
今後の注目材料
投資家の注目は、今週発表される一連の経済指標や金融政策会合に移っている。水曜日のインドネシア銀行の政策決定会合を皮切りに、韓国の第2四半期GDP、オーストラリアの雇用統計、シンガポールのインフレデータが予定されている。
さらに、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、地政学的な不確実性が高まる中での米国の金利見通しに関する新たなガイダンスが示されるかどうかが焦点となる。