Story
コメット株が急騰、BofAが投資判断を「買い」へ2段階格上げ

Summary
スイスの半導体関連装置メーカー、コメット・ホールディングの株価が9日に急騰した。バンク・オブ・アメリカ(BofA)証券が、同社の投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」へと2段階引き上げたことが材料視された。
スイスの半導体関連装置メーカー、コメット・ホールディング(Comet Holding AG)の株価が9日の取引で10.0%急騰し、384スイスフランに達しました。バンク・オブ・アメリカ(BofA)証券が、同社の投資判断を2段階引き上げ、目標株価を大幅に上方修正したことが買い材料となりました。
BofAによる2段階の格上げ
BofAはコメットの投資判断を、最も弱気な「アンダーパフォーム」から最も強気な「買い」へと一気に2段階引き上げました。これは、機関投資家による評価が大きく転換したことを示します。
目標株価も従来のスイスフラン286から518スイスフランへと大幅に上方修正されました。この動きは、すでに52週安値の167スイスフランから回復基調にあった同社株への強力な追い風となった形です。
半導体メモリ増産への期待
BofAが強気な見方を示した背景には、NAND型フラッシュメモリ分野での新規投資が活発化し、来年以降の見通しも改善していることがあります。アナリストは、コメットを「半導体メモリ増産から恩恵を受ける魅力的な銘柄」と位置づけ、高い営業レバレッジを評価しています。
Ad特に中核となるのが、半導体製造に不可欠な高周波(RF)電源やインピーダンス整合器を供給するプラズマ制御技術(PCT)部門です。BofAは、このPCT部門が牽引する形で、コメットの2026年から2028年会計年度の売上高予想を7~18%引き上げ、現在の半導体上昇サイクルが持続可能であるとの確信を深めていることを示唆しました。
市場の反応と今後の焦点
この格上げを受け、コメット株は376スイスフランで寄り付いた後、一時387.8スイスフランまで上昇し、幅広い買いを集めました。同日の米国株式市場がまちまちな展開だったことから、今回の株価上昇はマクロ経済環境よりも個別材料に起因するものとみられます。
市場の次の注目点は、7月31日に予定されている決算発表です。今回の大幅な格上げは、この決算を前に投資家の楽観的な見方を強めるものとなりました。