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キャタピラー株、年初来67%高でダウ平均トップに AI需要とインフラ投資が追い風

Summary
建機大手キャタピラーの株価が2026年に入り年初来で67%上昇し、ダウ工業株30種平均の構成銘柄でトップのパフォーマンスを記録している。インフラ投資の活況やAIデータセンター向けの電力需要が急増し、受注残高も過去最高水準に達したことが背景にある。
建機大手キャタピラー(CAT)の株価が2026年、年初来で67%という驚異的な上昇を記録し、ダウ工業株30種平均の構成銘柄の中で最も高いパフォーマンスを示している。大規模なインフラ投資サイクル、AI(人工知能)が牽引する電力需要の急増、そして記録的な受注残高が株価を押し上げる複合的な要因となっている。
株価急騰を支える複数要因
キャタピラーの株価上昇は、複数の強力な追い風が重なった結果と言える。同社は2026年第1四半期の決算発表で、通期の売上高成長率見通しを従来の年平均成長率5~7%から「2桁台前半のパーセンテージ成長」へと大幅に引き上げた。
特に予想外の起爆剤となったのがAI関連需要だ。HSBCは、データセンター向けの「プライムパワー(主電源)需要」がキャタピラーの成長エンジンになっていると指摘。また、同社が鉱山業務向けにAIを活用した空間データ分析を手がけるSkycatchを買収したことも、AI分野への注力を示している。
記録更新が続く受注残高
同社の強さを示すもう一つの指標が、膨大な受注残高だ。第1四半期には前期比で115億ドル増加し、受注残高は過去最高の627億ドルに達した。これを受け、Oppenheimerは目標株価を1,105ドルに引き上げている。
Adアナリストの強気な見方も続いている。
- Wells Fargoは、第1四半期に前年同期比で52%増となった受注の伸びが、第2四半期にはさらに加速する可能性があると見ている。
- Bernsteinは、第2四半期の売上高が市場コンセンサスの184.1億ドルを上回る193.7億ドルに達すると予測。関税の払い戻しなども1株当たり利益(EPS)を約0.25ドル押し上げる可能性があると分析している。
高値警戒感と潜在的リスク
一方で、株価の急騰には警戒感も出ている。著名投資家のマイケル・バーリ氏は、株価売上高倍率が過去30年で最高水準に達し、ファンダメンタルズから乖離しているとして、1,060.98ドルで同社株の空売りポジションを公表した。
InvestingProの公正価値モデルによる評価額は626.96ドルと、現在の株価水準から大幅な下落余地を示唆している。また、過去3ヶ月でインサイダーによる約8,760万ドルの株式売却も確認されている。株価は直近の最高値である1,060ドル近辺から15%以上下落しており、来週発表予定の第2四半期決算が今後の方向性を占う重要な試金石となる。