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ICEカノーラ先物、中東情勢の緩和観測で急落 原油安が圧迫

Summary
27日のICEカノーラ先物は、中東での停戦期待から原油価格が急落したことを受け、大幅に下落した。カナダ産地の良好な作柄見通しも売り材料となった。
ICE(インターコンチネンタル取引所)のカノーラ先物は27日、中東情勢の緊張緩和を背景とした原油価格の急落に連動し、大幅に値を下げて取引を終えた。投資家心理がリスクオフに傾く中、植物油市場全体が軟調な展開となった。
原油安が直接の売り材料に
この日の下落の主な要因は、米国がイランへの攻撃を停止したとの報道を受け、中東での恒久的な停戦への期待が高まったことだ。これにより地政学的リスクが後退し、ブレント原油先物が急落。原油価格の下落はバイオ燃料の需要を減退させるため、原料となるカノーラ油などの植物油価格にとって直接的な圧迫要因となる。
この結果、カノーラ先物の中心限月である11月限は、前日比33.70ドル安の1トン=791.20ドルで引けた。
カナダ産地の良好な天候も重し
Ad供給面では、主要生産地であるカナダのプレーリー地帯の作柄が良好に推移していることも、相場の上値を重くした。Investing.comによると、カノーラ栽培の主要地域では、真夏に収量を損なう可能性がある摂氏31度を超えるような猛暑は回避されている。
今後の週間予報では高温が見込まれるものの、極端な熱波には至らないとみられており、豊作への期待感が相場を押し下げた。一方で、欧州では熱波によりなたね(菜種)の収量見通しが引き下げられているが、市場全体への影響は限定的だった。
関連市場も全面安
この日の下げはカノーラに限らず、関連する商品市場全体に及んだ。シカゴ商品取引所(CBOT)では、大豆油が3.37%、大豆が3.17%それぞれ下落。また、ユーロネクストのなたね先物も2.59%安となり、油糧種子・植物油コンプレックス全体で売りが優勢な一日となった。