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カンパリ株が急騰、UBSとモルガン・スタンレーが投資判断を同時格上げ

イタリアの酒造大手ダヴィデ・カンパリ・ミラノ(Davide Campari Milano)の株価が14日、5.4% 急騰し6.032ユーロで取引された。取引開始前にUBSとモルガン・スタンレーという2つの大手投資銀行が、異例にも同時に同社の投資判断を引き上げたことが買い材料となった。
2大投資銀行による同時格上げ
今回発表された格上げの詳細は以下の通り。
- UBS: 投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価も6.10ユーロから7.00ユーロに上方修正した。
- モルガン・スタンレー: 投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に引き上げ、目標株価は6.50ユーロで据え置いた。
両行は、カンパリ株が長期間にわたるバリュエーションの低下(ディレーティング)を経て、投資家にとって魅力的なエントリーポイント(買い場)を迎えているとの見方で一致している。
格上げの論拠
Adモルガン・スタンレーは、カンパリが世界の同業他社と比較して、収益成長、利益拡大、財務レバレッジ改善の面で優れた見通しを持つと分析。また、同社の戦略的転換が実を結び始めており、価格競争圧力への懸念が薄れている点を指摘した。
一方、UBSのアナリストは、アペリティーヴォ(食前酒)ポートフォリオの拡大や新製品フォーマットが寄与し、2026年下半期にはオーガニック成長率が4% を超えて加速すると予測。さらに、2027年にフリーキャッシュフローが転換点を迎える可能性も、追加のカタリスト(株価上昇のきっかけ)になると見ている。
市場全体が軟調な中での逆行高
この日のミラノ株式市場は、FTSE MIB指数が大幅に下落するなど、全体としては極めて軟調な地合いだった。これは、AI業界幹部による開発減速の呼びかけに端を発したハイテク株の売りや、中東情勢の緊迫化によるブレント原油価格の1バレル=107ドル超えが重なったためである。
カンパリ株がこうした逆風の中で力強く上昇したことは、アナリストによる評価見直しが投資家心理に与えた影響の大きさを際立たせた。同日の株価は一時6.054ユーロの高値をつけ、52週安値の5.274ユーロを大きく上回る水準で推移した。