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英ポンド反落、米ドルが下げ止まり地合い好転

金曜日の外国為替市場で英ポンドは対ドルで小幅に反落した。米連邦準備制度理事会(FRB)からのハト派的なシグナルや日銀による円買い介入観測を背景としたドル売りが一服し、ドルが底堅さを見せたことがポンドの上値を抑えた。
米東部時間午前5時45分(日本時間午後5時45分)時点で、ポンド/ドル(GBP/USD)は0.13%安の1.3448ドルで取引された。一方、ユーロ/ドル(EUR/USD)も0.20%安の1.1505ドルに下落した。
ドル売り一服の背景
今週の外国為替市場では、FRBが物価安定への言及を実際の金融引き締めに結びつけることに消極的であるとの見方から、ドル安が進行していた。ケビン・ウォーシュFRB議長の金融政策に関する曖昧な姿勢もドル売りを加速させた要因となっていた。
さらに、FRBがインフレ指標として重視する6月のコア個人消費支出(PCE)価格指数が前月比0.1%の上昇にとどまったことや、第2四半期GDP成長率(年率換算)が市場予想を下回る1.5%だったこともドルの下押し圧力となった。ドル指数(DXY)は木曜日に一時100の大台を割り込み、ウォーシュ議長がドル高を後押しした6月の記者会見以来の安値を記録した。
オランダの金融大手INGの外国為替ストラテジスト、フランチェスコ・ペソレ氏は、「ドルロングのポジションにはまだ解消の余地がある可能性があり、現時点でドル安が底を打ったと判断するのは時期尚早だ」と指摘している。
ポンドとユーロへの影響
Ad金曜日のポンド下落は、英国のファンダメンタルズの変化を反映したものではなく、主にドル相場の変動に起因する調整と見られている。英国内では重要な経済指標の発表や政策動向はなく、最近のドル安基調がポンドを支えてきた流れの中での利益確定売りが優勢となった。
一方、ユーロ圏では7月の消費者物価指数(CPI)が市場予想をわずかに上回り、欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めを継続するとの観測を強めた。EU統計局(ユーロスタット)によると、7月のユーロ圏CPIは前年同月比2.9%上昇し、コア指数も2.5%に加速した。それでもなお、ドルが反発したことでユーロは売りに押された。
今後の見通し
今週金曜日はFRB当局者の講演予定はないが、来週は米国の重要な経済指標の発表が相次ぐため、市場の新たな方向性を探る手がかりとなる可能性がある。
INGは、連邦公開市場委員会(FOMC)内で反対票が常態化するようであれば、9月の政策決定会合を前にした委員らの外部での発言が、市場からより一層注目されることになるとの見方を示している。