Story

ボストン・サイエンティフィック、株価急落受け大規模リストラ計画を発表 年間5億ドルのコスト削減目指す

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Jul 28, 20261 min read
ボストン・サイエンティフィック、株価急落受け大規模リストラ計画を発表 年間5億ドルのコスト削減目指す

Summary

医療機器大手のボストン・サイエンティフィックは、主力製品の販売不振による株価低迷を受け、総額7億〜8億ドル規模のリストラ計画を発表した。この計画により、2029年末までに年間約5億ドルの経費削減を目指す。

Text size
Background

医療機器大手のボストン・サイエンティフィック(BSX)は7月27日、大幅な株価下落に対応するため、大規模な事業再編計画を発表した。この計画は、2029年末までに年間約5億ドルの経費削減を達成することを目標としており、投資家は今後の業績回復の行方を注視している。

計画の背景と概要

同社の株価は、2025年9月の高値109.50ドルから57%下落し、直近では46.12ドルで取引されている。この急落の主な原因は、かつての主力製品であったWATCHMAN(左心耳閉鎖デバイス)の米国での売上成長が鈍化したことにある。同社経営陣は、医師の業務フローの制約や臨床試験の逆風などを理由に、2026年第2四半期および第3四半期の同製品の売上が横ばいになると警告していた。

今回発表された2026年リストラ計画の概要は以下の通り。

  • 総費用: 7億ドル〜8億ドル
  • 内訳: 生産移管費用(3億〜3.5億ドル)、従業員退職費用(2.75億〜3億ドル)、その他費用(1.25億〜1.5億ドル)
  • 目標: 2029年末までに年間約5億ドルの経費削減
  • 期間: 2026年に開始し、2029年末までに実質的に完了予定

同社は、削減した経費の大部分を株主還元ではなく、成長分野への再投資に充てる方針を示しており、長期的な成長戦略への自信をうかがわせる。

Sample IUX Markets – In-articleAd

市場の反応と今後の焦点

株価は大幅に下落したものの、ウォール街のアナリストの多くは依然として強気な見方を維持している。同社をカバーするアナリストのうち26社が「買い」評価を付けており、目標株価のコンセンサスは約72.25ドルと、現在の株価から大幅な上昇余地を示唆している。

しかし、このリストラ計画はコスト効率化を目的とした長期的な取り組みであり、WATCHMANの売上減速という当面の問題を直接解決するものではない。市場の短期的な焦点は、7月29日に発表される第2四半期決算に移っている。決算報告でWATCHMANの不振が再確認され、会社側が通期のオーガニック成長率見通し(6.5%〜8.0%)を下方修正した場合、株価がさらに下落する可能性がある。

また、主力製品の問題に加えて、米国食品医薬品局(FDA)が同社の別製品(ENROUTE Transcarotid NPS)について、カテーテル先端部分の分離リスクに関する早期警告を発したことも、短期的な懸念材料となっている。リストラ計画は経営体質改善に向けた重要な一歩だが、株価の本格的な回復には、コスト削減だけでなく、主力事業の安定化が不可欠となる。今後の決算説明会での経営陣の説明が、投資家の信頼を取り戻す上で極めて重要になるだろう。

Back to latest news

LATEST