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ボーイング株が上昇、売上高は予想上回るもEPSは未達 フリーキャッシュフロー黒字化を好感

Summary
ボーイングが発表した2026年第2四半期決算は、売上高が市場予想を上回ったほか、投資家が注目していたフリーキャッシュフローが黒字に転換した。1株当たり損失は予想より大きかったものの、経営再建の進展を示す内容が好感され、株価は時間外取引で上昇した。
米航空宇宙大手ボーイングが発表した2026年第2四半期決算を受け、同社株は時間外取引で1.4%上昇した。売上高が市場予想を上回ったことや、フリーキャッシュフローが黒字に転換したことが、投資家心理を改善させた。
第2四半期決算の詳細
同社の第2四半期の売上高は246億ドルとなり、アナリスト予想の約239億5000万ドルを上回った。特に、投資家が財務健全化の重要な指標として注視していたフリーキャッシュフローが6億ドルの黒字、営業キャッシュフローが14億ドルの黒字となったことは、大きなマイルストーンと受け止められている。
一方で、中核事業の1株当たり損失は0.76ドルとなり、市場のコンセンサス予想には届かなかった。これはエアフォースワン(大統領専用機)後継機プログラムにおける技術コスト増に関連する2億8000万ドルの費用計上が響いたもの。ただし、損失幅は前年同期の1.24ドルからは大幅に縮小した。
事業運営と記録的な受注残高
事業運営面では、民間航空機の納入機数が171機となり、前年同期の150機から増加した。主力機「737」プログラムは月産47機体制への移行を開始し、「737-7」と「737-10」の両モデルで認証飛行試験を完了した。
Ad総受注残高は過去最高の7150億ドルに達し、これには6200機以上の民間航空機が含まれる。この潤沢な受注残高は、同社の長期的な収益見通しの安定性を示唆しており、アナリストらが強気な見方をする上での核心的な要素となっている。
市場の反応と今後の課題
決算内容が好感された一方で、株価の上値は限定的だった。決算発表前日、米連邦航空局(FAA)が「737 MAX」453機を対象に、座席の不適切な設置に関する耐空性改善命令を提案したことが、懸念材料として意識された可能性がある。
総じて、売上高の予想超え、フリーキャッシュフローの黒字化、納入機数の増加、そして記録的な受注残高といった具体的な進展が、1株当たり利益の未達や規制上の懸念を上回り、投資家による買いを誘った形だ。しかし、ボーイングの経営再建が依然として途上にあることを示す動きでもあった。