Story
BlossomHill、肺がん治療薬の良好な臨床試験データを受け株価が時間外で急伸

Summary
BlossomHill Therapeuticsは、開発中の肺がん治療薬に関する有望な臨床試験データを公表したことを受け、時間外取引で株価が大幅に上昇した。投資家向けカンファレンスでの発表も株価を押し上げる要因となった。
BlossomHill Therapeutics(NASDAQ: BLSM)は、開発中の治療薬BH-30643に関する良好な臨床試験データを発表したことを受け、15日の時間外取引で株価が4.4%急伸した。この発表は、韓国ソウルで開催された2026年世界肺癌学会で行われた。
治療抵抗性肺がんに対する有望なデータ
今回発表されたのは、第1/2相SOLARA試験の最新データである。この試験は、EGFR C797S変異陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象としている。このタイプのがんは既存の治療法に抵抗性を示し、現在承認された経口標的治療薬が存在しないアンメット・メディカル・ニーズの高い領域である。
同社によると、主な結果は以下の通り。
- 登録された患者40人のうち、客観的奏効率(ORR)は45%であった。
- 病勢コントロール率(DCR)は88%に達した。
- 追跡期間中央値が約7ヶ月の時点で、患者の63%が治療を継続している。
複数の好材料が重なる
Ad今回の株価上昇は、臨床データの発表に加え、複数の要因が重なったことが背景にある。臨床データの公表と時を同じくして、同社のJ. Jean Cui最高経営責任者(CEO)がニューヨークで開催されたH.C. Wainwright第28回グローバル投資カンファレンスに登壇。これにより、機関投資家へのアピールが強化された。
さらに、Guggenheim証券が9月1日に同社のカバレッジを「買い」の投資判断、目標株価30ドルで開始しており、今回のデータ発表前にアナリストによる好意的な見方が形成されていた。BH-30643は、この疾患領域における重要性が認められ、米国食品医薬品局(FDA)から迅速承認審査指定(Fast Track designation)も受けている。
市場の反応と今後の見通し
この日のS&P 500やナスダック総合指数など主要株価指数が軟調に推移する中、BlossomHill株の上昇はマクロ経済やセクター全体の動向ではなく、同社固有の材料が評価されたことを示している。2026年8月に1株16.00ドルで新規株式公開(IPO)を果たした同社の株価は、IPO価格を大きく上回り、52週高値である23.37ドルに迫っている。
今回の良好な試験結果は、BH-30643の治療薬としての可能性を裏付けるものであり、同社が後期開発段階に進むにつれて、さらなる機関投資家の関心を集める可能性がある。