Story
アジア通貨は軟調、米国の対イラン制裁と長期金利高を受けドル小反発

Text size
Background
火曜日のアジア外国為替市場で、主要通貨は対米ドルで軟調に推移した。米国がイランへの制裁を拡大したことや、米長期金利が高水準で推移していることを背景にドルが小反発したことが、アジア通貨の重しとなっている。
地政学リスクの高まりがドルを支援
月曜日にベセント米財務長官がイランを対象とした追加制裁を発表したことを受け、ドルは買いが優勢となった。同長官は、イランとの取引を継続する国や企業はドル基軸の金融システムから締め出されるリスクがあると警告した。イラン側は報復措置を講じるとしており、中東情勢を巡る地政学的リスクが市場の不透明感を強めている。
主要な通貨の動きとしては、ドル円相場は0.2%上昇し159.35円まで円安が進行。韓国ウォンも対ドルで0.1%下落した。一方で、人民元、シンガポールドル、インドルピー、豪ドルは横ばい圏での動きとなっている。
Ad高止まりする米長期金利
米国の長期金利は、依然として高水準で推移しており、ドル相場を下支えしている。米財務省が長期債の買い入れを強化するとの報道を受け、金利の上昇は一服したが、高止まりの状態は続いている。米国の高い金利はドル建て資産の魅力を高める一方で、世界的な借入コストを押し上げ、アジア通貨を含む新興国通貨にとっては逆風となる。
今後は、水曜日に発表される米国の7月個人消費支出(PCE)価格指数に市場の注目が集まる。PCE価格指数は米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視しており、今後の金融政策の方向性を占う上で重要な手掛かりとなる。また、金曜日に予定されているウォーシュFRB議長のジャクソンホール会議での講演も、金利の先行きに関するヒントが得られるか注目される。