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アンティン株が急落、パートナーによる株式売却と業績懸念が重し

Summary
フランスのインフラ投資会社アンティン・インフラストラクチャー・パートナーズの株価が大幅下落。パートナーらによる割引価格での株式売却に加え、最近発表された低調な決算と業績見通しの引き下げが投資家心理を圧迫した。
フランスの資産運用会社アンティン・インフラストラクチャー・パートナーズ(Euronext: ANTIN)の株価が5.4%下落し、7.55ユーロで取引されている。現および旧パートナーが、ロックアップ期間の満了に伴い、アクセラレーテッド・ブックビルディング方式で保有株式を市場価格より大幅に割り引いて売却したことが直接の引き金となった。
ディスカウント価格での株式売却
Investing.comによると、パートナーらは合計500万株を1株あたり7.18ユーロで売却した。これは前日終値の7.98ユーロに対し10.03%のディスカウントとなる。今回の売却は以下の特徴を持つ。
- 売却株式数はアンティンの資本の2.8%に相当。
- これにより、同社の浮動株比率は15.8%から17.5%に上昇。
- 売却は、IPO(新規株式公開)後の2回目のロックアップ期間満了を受けて実施されたもので、パートナーグループが保有する株式の25%が売却可能となっていた。
低調な決算と業績見通しの引き下げ
Ad今回の株式売却は、同社が数日前に発表した2026年上半期決算が低調だったことを受けて行われた。上半期の基礎的EBITDAは前年同期比12.3%減の6,990万ユーロ、基礎的収益は同4.5%減の1億3,850万ユーロとなり、いずれもアナリスト予想を下回った。
さらに、決算発表の場でCFOのワリド・ダムー氏が2026年通期の基礎的EBITDAが2025年の水準を「わずかに下回る」見通しであると示唆し、業績見通しを事実上引き下げた。これは「Mid Cap II」ファンドの本格稼働が2026年第4四半期にずれ込むことが主因であり、短期的な収益の牽引役として期待していた投資家を失望させた。
市場全体のセンチメントも悪化
アナリストのコンセンサス評価は「中立」にとどまっており、市場の慎重な見方が続いている。加えて、フランスの主要株価指数であるCAC 40や米国のS&P 500などが下落するなど、世界的なリスク回避ムードが広がっていることも、アンティンのような中小型の金融株には逆風となっている。