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アングロゴールド株が急落、BMOの格下げと金価格の軟化が重し

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金鉱大手の多国籍企業アングロゴールド・アシャンティの株価は10日午前の取引で4.4%下落した。これは、BMOキャピタルが同社の投資判断を引き下げたことや、金価格の下落、株式市場全体の地合い悪化などが複合的に影響したことによる。
BMOキャピタルによる格下げ
今回の株価下落の直接的な引き金となったのは、BMOキャピタルがアングロゴールド・アシャンティの投資判断を「アウトパフォーム」から「マーケットパフォーム」に引き下げたことだ。BMOは格下げの理由として、過去1年間の好調な株価推移により、同社株が純資産価値(NAV)に対して著しいプレミアムで取引されるようになった点を挙げた。
BMOは、短期的な事業運営は概ね安定しており、成長プロジェクト「Arthur」は長期的に堅実なポテンシャルを持つと評価しつつも、現在の株価水準ではバリュエーションのプレミアムはもはや正当化されないと結論付けた。なお、目標株価は115ドルで据え置かれている。
複数の下押し圧力
Ad格下げに加え、複数の要因が同社株への売り圧力を強めている。
- 業績への失望感: 2026年第2四半期決算では、1株当たり利益(EPS)が1.96ドルと市場予想(2.04ドル)を下回り、売上高も31億ドルと予想(33億ドル)に届かなかった。この結果に対する失望感が依然として残っている。
- 金価格の軟化: 最近の上昇から一服し、金地金価格が軟化している。これは金鉱セクター全体にとって逆風となり、同社固有の売り要因に拍車をかけている。
- 市場全体の地合い: 米国株式市場全体がリスクオフムードに包まれていることも背景にある。長期金利の高止まりや原油価格の1バレル100ドル超えを背景に、主要株価指数は軒並み下落している。
さらにBMOは、同社が発表している20億ドル規模の自社株買いプログラムについて、現在の株価水準では積極的ではなく選択的に実施される可能性が高いと指摘。投資家が期待するほどの短期的な株価下支え効果は限定的との見方を示した。
これらの要因が重なり、アングロゴールド・アシャンティの株価は前日終値の108.53ドルを大きく下回り、当日安値102.10ドルを付けた。