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アメリカンイーグル株が急落、好決算も一過性利益と慎重な見通しを嫌気

米衣料品小売大手アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)の株価が、10日の時間外取引で11.6%急落した。前日引け後に発表された2026年度第2四半期決算は、売上高・利益ともに市場予想を上回ったが、投資家はその内容を一過性の要因に支えられたものと判断し、今後の見通しへの懸念から売りが膨らんだ。
決算内容は見かけ倒しか、一過性利益が押し上げ
同社が発表した第2四半期決算によると、調整後EPS(1株当たり利益)は0.79ドルと市場予想の0.22ドルを大幅に上回り、売上高も13億8000万ドルと予想(13億7000万ドル)をわずかに超えた。しかし、この好調な利益には、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく1億6100万ドルの関税還付金による営業利益の押し上げ効果が含まれている。
この一時的な利益だけで、営業利益率は1,170ベーシスポイントも拡大した。同社は、請求していた還付金の大部分をすでに受領したことを明らかにしており、今後同様の利益押し上げ効果は見込めない。投資家は、この一過性の要因を除いた実質的な収益力を問題視している。
基幹ブランドの不振と在庫増が懸念材料
事業部門別に見ると、好不調が鮮明になった。「Aerie」および「OFFLINE」ブランドは好調で、売上高は25%増、既存店売上高も19%増と力強い成長を見せた。一方で、主力の「アメリカンイーグル」ブランドは既存店売上高が1%減少し、不振が際立った。
Adさらに、値下げによる販促が響き、商品粗利益率は330ベーシスポイント悪化した。在庫コストも14%増加しており、将来的な利益率への圧迫要因として懸念されている。
慎重な業績見通しが売りを誘う
同社は2026年度通期の営業利益見通しを、関税還付金を含めて5億4000万~5億5000万ドルとした。第3四半期の営業利益見通しは1億1000万~1億1500万ドルとしており、還付金で大きく膨らんだ第2四半期から大幅な減速が見込まれる。
好調に見えた決算が一時的な要因に支えられていたこと、基幹ブランドの苦戦、在庫の増加、そして慎重な先行き見通しが重なり、投資家は2026年度下半期に対する期待を下方修正した。株価は52週安値に迫る水準まで売り込まれている。