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円、40年ぶり安値更新 163円台に 市場はアルファベット決算を注視

Summary
地政学リスクと原油高を背景に円が対ドルで40年ぶりの安値を更新した。投資家の関心は、今夜発表されるアルファベットなど米ハイテク大手の決算に移っている。
地政学リスクの高まりを背景に原油価格が急騰し、円は対ドルで40年ぶりの安値水準に下落した。市場の関心は、今夜発表されるアルファベットやテスラなど、米ハイテク大手の決算内容へと移りつつある。
円安が40年ぶり水準に加速
22日の外国為替市場で円相場は一段と下落し、対ドルで一時1ドル=163円台をつけ、40年ぶりの円安水準を更新した。
この円安の背景には、2つの主要因があるとみられる。一つは、米国とイランの紛争激化による原油価格の高騰だ。主要な石油輸入国である日本にとって、原油高はインフレリスクを高める要因となる。もう一つは、米国による関税賦課の脅威が再燃していることへの懸念だ。
この動きに対し、片山財務大臣は22日、為替介入の可能性を改めて示唆し、市場を牽制した。
市場の焦点は米ハイテク決算へ
市場の注目は、今夜から本格化する米国の主要ハイテク企業の決算発表に集まっている。先陣を切るのはグーグルの親会社アルファベットで、AI分野への巨額投資が収益にどう影響するかが焦点となり、投資家の期待は非常に高い水準にある。
Adロイターの分析によると、AI分野で大規模投資を行う「ハイパースケーラー」と呼ばれる4大企業は、来年までに設備投資(CAPEX)が営業キャッシュフローを上回る可能性がある。これまで潤沢なキャッシュ創出で知られてきた企業にとって、これは大きな変化となる。テスラもまた、同社の報告でキャッシュバーン(現金燃焼)の状態に戻ることが示されると予想されている。
半導体株は前日、米SOX指数が5%上昇するなど反発したが、アジア市場ではその勢いが失速しており、決算を前にした神経質な展開が続いている。
地政学リスクと原油価格の高騰
市場の不安心理の根底には、11日目に入った米国とイランの軍事衝突がある。ブレント原油先物は6週間ぶりの高値となる1バレル=95ドル近辺まで上昇しており、供給不安が強まっている。
ゴールドマン・サックスは今週、ペルシャ湾岸の紛争が早期に解決されなければ、第4四半期に原油価格が1バレル=120ドルに達する可能性があるとの見方を示した。イランの支援を受けるフーシ派による警告を受け、一部の石油タンカーが航路を変更するなど、サプライチェーンへの影響も出始めている。