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アルファベット決算発表を前に高まる緊張感、クラウド事業とAIリスクが焦点

米グーグルの親会社アルファベットは、7月22日(水)の市場取引終了後に2026年第2四半期決算を発表する。同社は過去4四半期連続で一株当たり利益(EPS)が市場予想を上回るなど好調な実績を維持しているが、AI(人工知能)分野での懸念から株価は6月の高値から約10%下落しており、決算内容に注目が集まっている。
強気材料:好調な業績とクラウド事業の急成長
投資家が強気姿勢を維持する主な要因は、同社の安定した収益力とクラウド事業の急成長だ。Investing.comがまとめたアナリスト予想によると、第2四半期のEPSは2.88ドル、売上高は1,169億8,000万ドルが見込まれている。
特に注目されるのはグーグル・クラウド部門だ。同部門の受注残(バックログ)は第1四半期に前期比でほぼ倍増し、4,620億ドルという驚異的な水準に達した。これはエンタープライズ向けAI需要の力強さを示すもので、アナリストは2026年度のクラウド事業が60%成長する可能性を指摘している。こうした点を評価し、米投資銀行KeyBancは目標株価を445ドルに設定している。
弱気材料:AI開発の遅延と人材流出
一方で、市場には複数の懸念材料が存在する。最大の注目点は、同社の最新AIモデル「Gemini 3.5 Pro」の開発状況だ。開発が予定より遅れており、技術的な目標に達していないとの報道もあり、決算説明会での経営陣の発言が注視される。
Adさらに、6月に株価が下落する引き金となったAI分野の著名な研究者の退社など、人材の維持も課題となっている。中国のMoonshot AIが大規模モデルを発表するなど、グローバルなAI開発競争の激化も収益への圧力となる可能性がある。
市場の注目点とバリュエーション
今回の決算では、検索事業と並ぶ成長の柱であるクラウド事業の業績に加え、AI開発の進捗と人材維持に関する経営陣の見解が最大の焦点となる。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが約310億ドルを投じていることも、ファンダメンタルズを重視する投資家にとっては安心材料だ。
バリュエーション面では、アルファベットの株価は成長性を加味したPEGレシオが0.6倍、2026年度の予想EPSに基づく株価収益率(PER)が約24倍と、他の巨大ハイテク企業と比較して割安感があると指摘されている。好調なクラウド事業の実績がAI関連の懸念を払拭できれば、株価が再評価される可能性がある。