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日本ペイントによる大型買収提案の報道を受け、アクゾノーベル株が逆行高

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Jul 13, 20261 min read
日本ペイントによる大型買収提案の報道を受け、アクゾノーベル株が逆行高
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オランダの塗料大手アクゾノーベルの株価が13日、1.4%高の58.2ユーロで取引された。日本ペイントが同社の装飾用塗料事業に対し、最大86億ドルの買収提案を行ったとの報道が好感された。

日本ペイントによる買収提案の詳細

報道によると、今回の提案は、世界的なブランド「Dulux」などを擁するアクゾノーベルの装飾用塗料事業を対象としている。この事業の評価額は、2026年のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の約12倍に相当するとされる。

日本ペイントは以前、シャーウィン・ウィリアムズと共同でアクゾノーベル全社に対する現金での買収を試みたが、6月上旬に断念しており、今回はそれに続く新たな動きとなる。現時点でアクゾノーベル経営陣は、この新たな提案に正式に応じていない。

アクゾノーベルの現状と市場の反応

アクゾノーベルの取締役会は、かねてより発表している米アクサルタ・コーティング・システムズとの合併計画を改めて支持する姿勢を示している。この合併が実現すれば、企業価値約250億ドルの統合塗料プラットフォームが誕生し、アクゾノーベルが55%の株式を保有、上場先をニューヨークに移すことになる。

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しかし、今回の日本ペイントによる新たな買収提案は、投資家にとって評価額の下限を示す一種の「バリュエーション・フロア」となり、戦略的な選択肢が生まれる可能性を示唆している。株価は52週高値の67.64ユーロを依然として下回っているものの、市場はこれらの要素を織り込み始めているようだ。

地政学的リスクの中での個別材料

この日の欧州市場は、米国とイランの対立激化でホルムズ海峡が封鎖され、原油価格が急騰したことを受け、投資家が安全資産に資金を移す動きが強まった。汎欧州株価指数のSTOXX 600は0.3%下落し、アムステルダムのAEX指数も軟調に推移した。

このような市場環境の中でのアクゾノーベル株の上昇は、明らかに同社固有の材料によるものと言える。M&Aを巡る思惑が、中東の地政学的リスクというマクロ経済の逆風を打ち消した形だ。投資家は、今後の決算発表やアクサルタとの合併の進捗を注視しつつ、複数のシナリオを天秤にかけている状況だ。

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