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X社と大手音楽出版社、著作権侵害訴訟で和解 相互の訴えを取り下げ

Summary
イーロン・マスク氏率いるX社と、ソニーやユニバーサルを含む大手音楽出版社は、プラットフォーム上での楽曲の無断使用を巡る法廷闘争を終結させることで合意しました。これにより、2億5000万ドル超の損害賠償請求を含む訴訟が取り下げられ、将来的なライセンス契約への道が開かれる可能性があります。
イーロン・マスク氏が率いるX社と、ユニバーサル・ミュージック・グループやソニー・ミュージックなどの大手音楽出版社は、Xプラットフォーム上での楽曲使用を巡る著作権侵害訴訟を終結させることで合意しました。連邦裁判所への提出書類によると、双方は互いに対する訴えを完全に取り下げることを求めています。
訴訟取り下げの合意
7月17日にロイターが報じたところによると、X社と音楽出版社側は、テネシー州とテキサス州の連邦裁判所に対し、それぞれが起こしていた訴訟を取り下げるよう共同で要請しました。この申し立ては「偏見付きの取り下げ(with prejudice)」を求めるものであり、同じ内容で再提訴することはできません。これにより、両者間の法的な対立は最終的に解決されることになります。
和解の具体的な条件については公表されておらず、X社、音楽出版社、および業界団体である全米音楽出版社協会(NMPA)の広報担当者からのコメントは得られていません。
これまでの法廷闘争の経緯
この問題は2023年、17の音楽出版社がX社を相手取り、テネシー州で訴訟を起こしたことに始まります。訴状では、X社がユーザーによる楽曲の無許可投稿を看過し、約1,700件の著作権を侵害したとして、2億5000万ドルを超える損害賠償を求めていました。原告側は、TikTokやFacebookといった他の主要プラットフォームが適切なライセンス契約を結んでいるのに対し、X社は侵害を常態化させていると主張していました。
Ad一方、X社は今年1月、テキサス州で音楽出版社側を反訴しました。X社は、出版社側が共謀して競争を妨げ、不当に高いライセンス料を強要しようとしているとして、反トラスト法(独占禁止法)違反を訴えていました。
市場への示唆
今回の訴訟取り下げは、X社にとって大きな経営上の不確実性を取り除くものです。2億5000万ドル超という多額の賠償請求リスクが消滅したことで、同社は今後、競合他社と同様に正式な音楽ライセンス契約の締結に向けて動きやすくなる可能性があります。これは、プラットフォーム上での新たな機能開発や収益源の確保につながるかもしれません。
音楽業界にとっては、大手プラットフォームにおける自社の権利を保護し、適正な対価を得るための交渉が進展したことを意味します。法廷闘争の終結は、両者が実務的な協力関係を築くための第一歩となる可能性があり、投資家は今後のライセンス契約の有無やその条件に注目することになるでしょう。