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Vicor株が急騰、AI需要対応で新半導体工場の建設計画を発表

電源モジュール大手のビコール(Vicor Corporation、NASDAQ: VICR)の株価が11日の取引で10.6%急騰した。同社がAI(人工知能)インフラ需要の拡大に対応するため、ニューハンプシャー州に2つの新たな半導体製造施設を建設する計画を発表したことが好感された。
新工場建設計画の詳細
ビコールは、ニューハンプシャー州メリマックにある約33万4,000平方フィートの建物と66エーカーの土地、および同州フックセットにある54エーカーの区画を取得したことを明らかにした。この2拠点に「ChiP Fab-2」および「ChiP Fab-3」を建設し、合計で約100万平方フィートの製造拠点を確保する計画だ。
今回の拡張は、マサチューセッツ州アンドーバーにある既存の製造施設「ChiP Fab-1」の設備稼働率が上限に近づいていることに対応するもの。大手OEMやハイパースケーラー顧客への供給能力を確保し、将来の需要増に対応するスケーラビリティを確立する狙いがある。
AI需要が成長を牽引
この大規模な設備投資は、ビコールの長期的な成長軌道に対する経営陣の強い自信の表れと市場は受け止めている。同社独自の「垂直電力供給(Vertical Power Delivery)」技術は、従来の電圧レギュレータがボトルネックとなりつつある高度なAIコンピューティング分野で重要な役割を担っている。
Ad良好なファンダメンタルズも株価を支えている。同社は直近の四半期決算で、1株当たり利益(EPS)が市場予想を約68%上回る好決算を発表。また、受注残高は前年同期比で約145%と大幅に増加していた。
市場の反応と背景
今回の発表は、AIインフラ需要に直結する具体的かつ大規模な製造能力の増強計画であり、投資家心理を強く刺激した。市場は、ビコールの長期的な生産能力に関する懸念が払拭されたと評価している。
当日の米国株式市場が堅調に推移したことも追い風となった。8月の消費者物価指数(CPI)が市場予想の範囲内だったことを受け、S&P 500種株価指数が1.0%超、ナスダック総合指数が1.2%超上昇するなど、相場全体が回復基調にあった。