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Vicor株が急伸、AI需要対応で半導体新工場2棟の建設を発表

電源コンポーネントメーカーのVicor Corporation(NASDAQ: VICR)は、米ニューハンプシャー州に2つの半導体製造施設を新たに建設する計画を発表し、これを受けて同社の株価は10.6%急伸した。この投資は、急拡大するAI(人工知能)分野向けの高度な電力供給ソリューションへの需要に対応することを目的としている。
新工場建設計画の詳細
Vicorの発表によると、同社はニューハンプシャー州の2カ所の用地を取得する。具体的には、メリマックにある66エーカーの土地と33万4,000平方フィートの建物を購入し、さらにフックセットで54エーカーの土地を別途取得する。
これらの用地には、同社の新たな製造拠点となる「ChiP Fab-2」および「Fab-3」が建設される予定。2つの新工場を合わせた延床面積は約100万平方フィートに達し、マサチューセッツ州アンドーバーにある既存の「ChiP Fab-1」(32万平方フィート)の生産能力を大幅に上回る規模となる。同社は、Fab-1の稼働率が上限に近づいていると説明している。
AdAI需要とサプライチェーン強化が背景
今回の設備投資の背景には、先進的なAIアプリケーションを開発するOEM(相手先ブランドによる生産)やハイパースケーラーからの電力供給ソリューションに対する旺盛な需要がある。Vicorは、新工場のうちFab-2の初期稼働までのリードタイムを1年と見込んでいる。
また同社は、今回の拡張が米国内での調達を求める顧客のサプライチェーン・ニーズに応えるものであり、「事業の自由度(Freedom to Operate)」を確保する狙いもあると強調した。これは、他社の特許を侵害しているとされた競合の電源サプライヤー製品が輸入禁止措置を受けた事例を念頭に置いたもので、安定した国内供給体制を構築する戦略的な意図がうかがえる。