Story
米国、メキシコ・ミチョアカン州産アボカドの輸出検査を停止 安全上の懸念で

Summary
米国政府は、メキシコの主要なアボカド生産地であるミチョアカン州での安全上の懸念を理由に、対米輸出に必要な検査を一時的に停止した。この措置は、世界最大のアボカド供給網に混乱をもたらす可能性がある。
米国政府は水曜日、メキシコの主要アボカド生産地であるミチョアカン州において、安全上の懸念から対米輸出に必要な検査を一時的に停止した。この措置は、同国から最大の市場である米国へのアボカド出荷に遅延や混乱を生じさせる可能性がある。
検査停止の概要
メキシコのアボカド生産者・包装輸出業者協会(APEAM)の声明によると、米国政府はミチョアカン州での活動を一時的に停止した。これにより、認可された包装施設で輸出要件の遵守状況を検証する米国農務省(USDA)の検査官の業務が中断されている。
この検査は米国向けアボカドに義務付けられているため、停止が長期化すれば、米国市場への主要な供給元であるミチョアカン州からの出荷が滞るか、一時的に停止する可能性がある。APEAMによれば、水曜日に受け入れまたは荷降ろしされた果実は加工できず、同日の輸出も許可されなかったという。
市場への影響
この措置は、世界最大のアボカド貿易に大きな影響を与える可能性がある。米国はメキシコ産アボカドの最大の輸出先であり、輸出量全体の90%近くを占めている。
AdUSDAのデータによると、メキシコは2026年に米国へ約120万トンのアボカドを輸出する見込みで、総輸出量も過去最高の131万トンに達すると予測されていた。検査の停止は、この供給網に不確実性をもたらす。
背景と今後の見通し
ミチョアカン州のアルフレド・ラミレス知事によれば、今回の停止は米国政府が職員の安全を確保するための予防的措置だという。同知事は、米国大使館と連絡を取り、米国およびメキシコの治安当局と協力して、できるだけ早く業務を再開できるよう努めていると述べた。
ミチョアカン州は長年、組織犯罪やギャングによる暴力に悩まされており、同様の安全上の懸念による検査中断は2022年と2024年にも発生している。今後の動向は、現地の治安状況と両国間の協議に左右されることになる。