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米留出油輸出が過去最高、国内在庫は1996年以来の低水準 供給懸念が浮上

Summary
米エネルギー情報局(EIA)のデータによると、先週の米国の留出油輸出が過去最高を記録した。一方で国内在庫は同期として1996年以来の低水準に落ち込み、需給逼迫への懸念が高まっている。
米エネルギー情報局(EIA)が水曜日に発表したデータによると、先週の米国のディーゼルや暖房油を含む留出油(中間留分)の輸出量が、日量190万バレルに達し過去最高を更新した。旺盛な海外需要が続く中、国内の在庫は減少し、供給への懸念が強まっている。
記録的な輸出と在庫の減少
今回の輸出量は、今年5月に記録した過去最高を上回るものとなった。留出油の輸出が日量150万バレルを超えるのはこれで5週連続となり、高水準の輸出が続いていることを示している。
この輸出圧力の結果、国内の供給は引き締まっている。製油所がディーゼルの生産を最大限行っているにもかかわらず、在庫の減少に歯止めがかかっていない。先週時点の米国の留出油在庫は、この時期としては1996年以来の最低水準にまで落ち込んでいる。
世界的な供給不安が背景
米国の輸出が急増している背景には、世界的なディーゼル市場の混乱がある。米・イラン間の紛争以降、ホルムズ海峡を経由する原油および石油製品の輸送が滞り、サプライチェーンに深刻な影響が出ている。
Adさらに、ウクライナによるロシアの製油所への攻撃が同国の燃料生産能力を低下させた。これを受け、ロシア政府がディーゼルの大半を輸出禁止としたことも、世界の供給を一段と逼迫させる要因となっている。このような状況下で、米国は継続的にディーゼルを生産・輸出できる余力を持つ数少ない国の一つとなっている。
市場への影響
国内在庫が歴史的な低水準で推移する中、市場では来る秋季シーズンへの警戒感が高まっている。秋以降は、米国北東部などを中心に暖房油の需要が本格化するためだ。
堅調な輸出と季節的な需要増が重なることで、米国内の需給がさらに引き締まり、価格変動リスクが高まる可能性がある。投資家は、今後の在庫水準と輸出動向を注視している。