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TSX先物、原油100ドル超えと米インフレ指標控え下落

9日朝の取引で、カナダの主要株価指数先物は下落して始まった。原油価格が心理的節目の1バレル100ドルを突破したことでインフレ懸念が強まったほか、今週後半に発表される米国のインフレ指標を前に、投資家が慎重姿勢を強めている。
原油高と米加関係の悪化が重し
東部時間午前6時52分(日本時間午後7時52分)時点で、S&P/TSX 60指数先物は8ポイント(0.4%)安で取引されている。原油価格の上昇は、エネルギーセクターの比重が大きいトロント市場にとって通常は追い風となるが、今回はインフレを悪化させるとの懸念が上回っている。
Investing.comによると、米加間の貿易摩擦激化も市場心理を圧迫している。カナダ政府による米国製品への報復関税発動を受け、米国政府が一部のカナダ製品に対する新たな輸入禁止措置を打ち出したと報じられた。
前日8日のS&P/TSX総合指数は、金融株や資本財株が売られて反落した。電子商取引大手ショッピファイ(Shopify)の株価も下落し、7月29日以来の安値で引けている。
地政学リスクで原油価格は100ドル台に
Ad投資家の最大の懸念材料の一つは原油価格の動向だ。中東情勢の緊迫化を背景に、ブレント原油先物は1バレル100.70ドル近辺で推移している。
イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は9日、ヨルダンにある米軍が使用する基地への攻撃や、ホルムズ海峡で船舶10隻を攻撃したと発表した。これに先立ち、米国はイランの石油タンカー5隻を攻撃しており、双方の応酬が激化している。
市場の焦点は米国の金融政策へ
原油価格の高騰は、各国中央銀行が金融引き締めを続けるとの観測を強めている。市場は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(FRB)が25ベーシスポイントの利上げを決定する確率を約60%織り込んでおり、1週間前の40%から上昇した。
FRB高官はインフレ抑制を優先する姿勢を示唆しており、底堅い労働市場の指標が追加利上げの論拠を強めている。こうした中、米国の株価指数先物も軟調に推移しており、金価格はドル安を背景に上昇している。