Story
テラウルフ株が急騰、AI企業アンスロピックとの大型契約が好感される

Text size
Background
デジタルインフラおよびビットコイン・マイニングを手がけるテラウルフ(WULF)の株価が8日の取引で11%以上急騰しました。これは、同社がAI企業アンスロピックと締結した画期的なリース契約が発表された後の2日間の調整局面からの急反発となります。
この契約は、ケンタッキー州にあるテラウルフのデータキャンパスにおける約401メガワットのIT容量を対象とするもので、期間は20年です。契約期間中の収益は約190億ドルに上ると見込まれており、2027年後半から段階的に容量を提供し、2028年初頭の本格稼働を目指します。この発表を受け、複数の証券会社がテラウルフの評価を引き上げました。
モルガン・スタンレーやニーダム、コンパス・ポイントなどが目標株価を引き上げたほか、バンク・オブ・アメリカ証券は「買い」の投資判断で新規にカバレッジを開始しました。アナリストらは、テラウルフがビットコイン・マイニングからAI需要向けのデジタルインフラへと事業の軸足を戦略的に転換していることを高く評価しています。
Adさらに、同社が合弁事業「アバナシー」の持ち分50.1%を約5億3000万ドルで売却する契約を結んだことも、材料視されています。この売却で得た資金は、自社が完全所有するAIインフラ関連のプロジェクトに充当される計画で、アナリストからは重要な差別化要因と見なされています。市場全体が下落基調にある中で、テラウルフの株価上昇は、こうした企業固有の好材料が強く意識された結果と言えます。