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タタ・コンサルタンシー株が上昇、好調な決算とAI事業の力強い成長が好感

インドITサービス最大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)の株価は、7月10日の取引で2.0%高の2,090.8ルピーまで上昇した。同日発表された2027年度第1四半期(4-6月期)決算が、人工知能(AI)による事業への逆風懸念を払拭する好調な内容となったことが背景にある。
市場予想を上回る増収を達成
TCSが発表した第1四半期決算によると、純利益は前年同期比4.6%増の1334億9000万ルピー(約1335億円)、売上高は同13.9%増の7227億5000万ルピー(約7228億円)となった。ブルームバーグがまとめた市場予想に対し、利益はわずかに下回ったものの、売上高は予想を上回る結果となった。
また、同社は1株当たり12ルピーの中間配当を実施することも発表した。基準日は2026年7月15日、支払開始日は同7月31日を予定している。
AI事業の力強い成長が明らかに
決算内容の中でも特に注目されたのは、AI事業の力強い成長と案件獲得の勢いだ。当四半期の受注総額(TCV)は95億ドルに達し、このうち北米が47億ドルを占めた。特筆すべきは、スウェーデンのSKF社との間で締結された、AIを活用した事業変革に関する8億ドル規模の大型契約だ。
Ad同社のAI関連サービスの年間換算売上高は26億ドルに達し、前期比で13.6%増加した。K・クリティバサン最高経営責任者(CEO)は、AnthropicやMistralといったAI企業との戦略的提携を挙げ、現在の事業機会を着実な成長につなげる体制が整っていると強調した。
利益率の低下は想定内
決算における数少ない懸念材料は、営業利益率が24%となり、年次昇給の影響で前期比130ベーシスポイント(1.3%)縮小したことだ。しかし、この利益率の低下はアナリストによって広く予想されていたため、市場への悪影響は限定的だった。
むしろ、インド国内メディアが同四半期におけるTCSの採用が急増したと報じたことも、AIによる事業縮小懸念を和らげる材料となった。インドの主要株価指数であるNifty 50が1%上昇するなど、市場全体の地合いの良さもTCSや他のIT関連株への追い風となった。