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ウォール街アナリスト、Tモバイルやファーストソーラーなど5社の投資判断を引き上げ

先週、ウォール街の大手金融機関が、通信、エネルギー、小売など多岐にわたるセクターの主要企業について、相次いで投資判断を引き上げた。アナリストらは、市場の懸念が過剰であることや、特定の企業のファンダメンタルズが正当に評価されていない点を指摘し、新たな投資機会を見出している。
割安感や独自の強みを評価
バンク・オブ・アメリカ(BofA)証券は、Tモバイル(TMUS)の投資判断を「中立」から「買い」に格上げし、目標株価を220ドルに据え置いた。BofAは、低軌道(LEO)衛星ブロードバンドによる競争激化への市場の懸念は行き過ぎだと分析。Tモバイルの市場シェアは都市部に集中しており、衛星通信の技術的な制約を受けにくいと指摘。むしろ、同社の都市部における強力なネットワークは、将来的に衛星事業者との戦略的パートナーシップにおいて有利に働くとみている。
また、ドイツ銀行は太陽光パネルメーカーのファーストソーラー(FSLR)の投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を272ドルとした。同行は、6月1日以降に27%も下落した同社株が「著しく割安なエントリーポイント」を提供していると評価。21億ドルの潤沢なネットキャッシュや、同業他社と比較して魅力的なバリュエーションを強みとして挙げている。
事業変革やニッチ市場での優位性に着目
Adその他の格上げも、各社の個別のカタリスト(株価材料)に基づいている。Evercoreはオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)を「アウトパフォーム」に格上げし、資本効率の構造的な改善がフリーキャッシュフロー創出能力を根本的に変えつつあると分析した。Mizuhoはディスカウントストアのファイブ・ビロウ(FIVE)の投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げ、最近の30%の株価下落は過剰反応であり、好調な店舗あたりの売上高が利益率拡大につながるとの見方を示した。
さらに、シティは高級住宅建設会社のトール・ブラザーズ(TOL)を「買い」に格上げ。住宅市場全体が厳しい状況にある中で、同社が富裕層向けというニッチ市場に特化している点を評価。このセグメントは景気変動の影響を受けにくく、同社を際立たせる要因になると指摘している。
今週の主な投資判断引き上げ
- Tモバイル (TMUS): バンク・オブ・アメリカが「買い」に格上げ、目標株価220ドル。
- ファーストソーラー (FSLR): ドイツ銀行が「買い」に格上げ、目標株価272ドル。
- オキシデンタル・ペトロリアム (OXY): Evercoreが「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価65ドル。
- ファイブ・ビロウ (FIVE): Mizuhoが「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価220ドル。
- トール・ブラザーズ (TOL): シティが「買い」に格上げ、目標株価176ドル。