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米国株反落、中東情勢緊迫化とハイテク株安が重し

週明けの米国株式市場は、中東情勢の緊迫化とハイテク株への売りが重なり、主要株価指数が下落した。市場参加者は、今週から本格化する第2四半期決算を前に、リスクオフ姿勢を強めている。
東部時間午前10時24分(日本時間午後11時24分)時点で、S&P500種株価指数は0.3%安の7,549.86ポイント、ハイテク株中心のナスダック総合指数は0.9%安の26,042.49ポイントで推移。一方、ダウ工業株30種平均はほぼ横ばいの52,643.88ポイントとなっている。
地政学リスクが市場心理を圧迫
米国とイランの対立激化が投資家心理を冷やしている。米中央軍(CENTCOM)は週末にかけてイランへの追加攻撃を実施したと発表。一方、イランが中東の米軍基地に報復攻撃を行ったとの報道もある。また、イランがホルムズ海峡の商業船舶の航行を閉鎖したと伝えたのに対し、米中央軍は航行は維持されていると発表するなど、情報が錯綜している。
地政学リスクの高まりを受け、原油価格は月曜日に急伸。エネルギー価格主導のインフレ懸念が再燃し、米連邦準備制度理事会(FRB)がよりタカ派的な金融政策スタンスをとる可能性が意識されている。
ハイテク株に売り圧力、半導体関連が軟調
ナスダックの大幅な下落は、アジア市場での半導体関連株の急落を受けたものだ。特に、金曜日にナスダック市場で好調なデビューを飾った韓国のSKハイニックスは、週明けのソウル市場で利益確定売りに押され急落した。人工知能(AI)関連銘柄の過熱したバリュエーションに対する警戒感が広がっている。
Ad今週は半導体製造装置大手のASMLや、ファウンドリ最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が決算発表を控えており、セクターの先行きを占う上で注目が集まる。
市場の焦点は第2四半期決算へ
地政学的な混乱は、今週から本格的に始まる企業の第2四半期決算シーズンに影を落としている。今回の決算は、高水準にある株価バリュエーションが企業収益によって正当化されるかを試す、重要な「ファンダメンタルズの現実確認」と見なされている。
火曜日には、以下の大手金融機関が決算発表を予定している。
- JPモルガン・チェース
- バンク・オブ・アメリカ
- ゴールドマン・サックス
- ウェルズ・ファーゴ
- シティグループ
その後も、モルガン・スタンレー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ユナイテッドヘルス・グループ、ネットフリックスなど主要企業の発表が続く。先週末にはS&P500が史上最高値に迫るなど楽観的なムードもあったが、地政学リスクが高まる中、市場の勢いを維持できるかは企業業績にかかっている。