Story
SKハイニックスCEO、2027年に「史上最悪」の半導体メモリー不足を警告

Summary
SKハイニックスのCEOは、AI需要の急増を背景に2027年に過去最悪のメモリー供給不足が発生し、需給逼迫は2030年以降も続くと予測した。この発言は、同社がナスダック市場へ大型上場を果たした当日に報じられた。
韓国の半導体大手SKハイニックスのクァク・ノジョン(郭魯正)最高経営責任者(CEO)は、AI(人工知能)向け半導体の需要が生産能力を上回り続けるため、2027年には業界史上最悪のメモリー供給不足に直面するとの見通しを明らかにした。同氏は金曜日のインタビューで、顧客需要が供給能力を上回る状況は2030年以降も続くと予測した。
CEO、長期的な供給不足を予測
クァクCEOは「供給の観点から、来年(2027年)は業界の歴史上、最悪の年になると予測している」と述べた。同氏は、顧客からの需要が増加し続ける一方で、生産能力には限界があると指摘。「2030年以降も顧客需要は当社の供給能力を上回り続けると予測しているが、問題解決に全力を尽くしている」と付け加えた。
この発言は、同社がナスダック市場への大型新規株式公開(IPO)を果たした金曜日に行われた。このことは、AIインフラの拡大が半導体メーカーに大きな機会と同時に生産上の課題をもたらしていることを示唆している。
背景にあるAI需要と市場への影響
SKハイニックスは、NVIDIA製のAIチップセットに不可欠な広帯域メモリー(HBM)の開発を通じて、AIサプライチェーンにおける主要企業となっている。AIモデルの高度化に伴い、HBMのような高性能メモリーへの需要は爆発的に増加しており、これが供給不足懸念の主な要因となっている。
Ad投資家にとって、この長期的な需給逼迫の見通しは、メモリー価格の上昇と、SKハイニックスのような主要サプライヤーの収益性向上につながる可能性がある。一方で、半導体ユーザーであるテクノロジー企業にとっては、コスト増大や製品供給の制約といったリスク要因となる。
ナスダック上場と市場の反応
SKハイニックスは、米国預託株式(ADS)1億7790万株を1株あたり149ドルで公開し、265億ドルを調達した。これは過去2番目に大きい規模の上場案件となる。
金曜日の取引で、同社の株価はIPO価格を14%上回る170ドルで寄り付き、午後には約14.8%高の171ドル前後で取引された。市場の好意的な反応は、AI関連銘柄への強い投資意欲と、同社の将来性に対する期待を反映している。