Story
SKハイニックス株が急反発、売られ過ぎとオプション満期が押し上げ

Summary
米国市場に上場する半導体大手SKハイニックスの株価が急反発。韓国銀行の利上げショックによる前日の急落を受けた自律反発に加え、オプション満期に伴う特殊要因が変動を増幅させた。
米国市場に上場する半導体大手SKハイニックスの米国預託証券(ADR)が17日の取引で急反発した。同日の取引時間中に52週安値となる145.57ドルまで下落した後、買いが殺到し、前日比4.2%高の158.72ドルで取引を終えた。
急反発の背景
今回の株価上昇の主な要因は、前日の急落に対するテクニカルな反発(自律反発)と見られる。韓国銀行(中央銀行)が約3年半ぶりに25ベーシスポイントの利上げを決定したことを受け、韓国株式市場は大きく動揺。KOSPI(韓国総合株価指数)はサーキットブレーカーが発動する事態となり、SKハイニックスの韓国上場株は11%以上も下落していた。この過度な売り込みに対し、投資家からの「押し目買い」が入った形だ。
オプション満期がボラティリティを増幅
株価の乱高下を増幅させたもう一つの要因は、SKハイニックスADRで初となる月次オプション契約が7月17日に満期を迎えたことだ。Investing.comによると、7月14日にこのADRのオプション取引が開始されて以来、取引は短期契約に集中していた。満期日に伴うディーラーのガンマヘッジ(ポジション調整)が、日中の価格変動を極端に大きくし、安値からの劇的な反転につながったと分析されている。
Adアナリストの強気見通しが下支え
市場の不透明感にもかかわらず、アナリストの強気な見方が株価の下支えとなっている。HSBCはメモリーサイクルのピークに対する市場の懸念は「行き過ぎだ」と指摘。また、バークレイズも週初に同社の投資判断を「オーバーウエート」で開始しており、HBM(広帯域メモリー)市場を主導する同社への期待感が根強いことを示している。
この日の米国市場は、TSMCの決算発表を受けた半導体セクターの売りなどに押され、ナスダック総合指数が1.2%安となるなど軟調な展開だった。そうした中でSKハイニックスが同業他社をアウトパフォームしたことは、セクター全体への買いではなく、同社を狙った押し目買いであったことを示唆している。